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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

感覚を取り入れましょうよ。

友松 誠(ともまつ まこと)

おはようございます。

 

昨日ちょっと書きましたが、これだけ練習を続けてきたのだから、という裏打ちを自信にしている人は多いと思います。しかし、量を積み重ねるだけでは自己満足は得られても、上手いにはつながらないと思います。

量より質という事は重要であり、スポーツの練習などでも昔は根性論が幅を利かせていましたが、今は科学的トレーニングも取り入れた方法が主流のようです。

 

特にスポーツでは、ある一定の箇所に負担をかけることが多くなりがちです。一定のルールの下で、その優越を競うわけですから、頷けるものがあります。

そして、本番でもミスがないよう、同じようなことを何回も繰り返し繰り返し練習する訳ですから、ある一定方向にからだが偏してきても不思議ではありません。

また、からだからも、痛みをはじめ不快な感覚が、これ以上やってほしくないというサインとして発せられてきます。それでも続行して、からだの元に戻ろうとする働きを上回れば、からだは歪んで対処するしかなくなってきます。

こうなってくると、はじめは楽しかった練習も、だんだんツライものとなってくるし、からだを壊す危険も出てきます。

それでも、練習しないよりは能率的なのは確かでしょうが、練習しつつも、なおかつ全体的に合目的使用がされたからだよりは低能率なのです。

それで、科学的トレーニングを取り入れて、スポーツ障害などの予防をしながら、合理的な練習をしていこう、ということになったのだと思います。

 

しかし、科学的トレーニングの科学っていうのは、論理的、実証的で系統立てるものですから、個人個人の感覚って事とは相容れないんですよね。ここに恨みがあります。

ある目的に向かって全体的にからだを使う、怪我をしないようにする、その為に共通するのは感覚なのです。

感覚を磨いていく。その為には自然法則(身体運動の法則)を知っておく必要があります。感覚、感覚って言ったって、自然法則という根幹の基準がなければ、何をやっているのか捉えどころがなくなりますから。

自然法則(身体運動の法則)に則ってからだを使い、からだ全体が協調的に連動していく感覚を体感し、からだで識っていく。その上で色々な動作に応用し、感覚をききわけながら、より能率的な動作にしていく。何事も上手くなるのに最善なやり方だと思います。

また、そういうプロセスを踏みながら練習することで、上手い人が何故上手くいっているのかが解るようになってくると思います。

私たち一人一人は、科学では計り知れない可能性を秘めています。枠でくくるよりも、感覚をききわけましょうよ。その感覚によって、かたちづくられたものが、科学の対象となっていくわけですから。

 

2016年9月 新創生期操体法特別臨床講座 開講!