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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

「型を作る」

三浦 寛幸(みうら ひろゆき)

少し前の話になりますが日刊スポーツでイチローの500盗塁の話題が一面を飾っていました。

 

その記事の中で緒方耕一氏は「イチロープロ野球の選手の中でも重心の位置と盗塁における最初の一歩が違う」と書かれています。

 

その時の写真を見てみるとリードを取っている時の重心は左足に掛かり、スタートと共に左足を蹴り出しています。そして注目したいのが上半身と下半身の状態です。

 

私の速い陸上選手のイメージは上半身、下半身の重心が低い人ほど早く走れるイメージがありましたが、イチローの場合は加速している時の上半身は極度に前傾し過ぎず、下半身においても腰は初速からスラィディングまで一定のままです

 

これが何を意味しているのかというと、イチローはからだの動きを腰から表現していないということです。つまり動きに無駄がなく、コンパクトで美しいということに繋がってきます。

 

このことはフォーラムの般若身経でも上手い人の特徴として「フォームが美しい」と発表させて頂きましたが、からだの体感である腰から動きを表現すると、自ずとからだ全体の動きは自ずと大きくなりフォーラ美しく収まりません。それは動きに無駄がなく疲れない使い方をしているということにもなります。

 

それは野球や操体に限ったことなく、武術にしても、料理人にしても上手い人は共通してフォームが美しく、能率的なからだの使い方をしています。

 

それを本人が意識しているかどうかは分かりませんが、イチローのような偉業を成してきた人達のその根底にやっていることは基本の基本を徹底的にやり、からだを通して型を作っていっているのだと思います。

 

このように上手い、下手には自分の型がとても大きく関わっているように見えます。

 

今日の操体でもまずは素直なからだの感覚を聞き分ける為の型を作ることが、学びを得る第一歩となります。その型が上手く収まれば自ずと「上手い」の繋がってくるのです。