東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

姿勢その2

 佐助が担当する四日目です。昨日に続き姿勢について書きたいと思います。よろしくお願いします。

 どのような姿勢がからだにとってやさしいかというと、自然体立位が立位で最も安定した状態といえます。自然体立位とは、足は腰幅(骨盤の幅が足の内側となる)にとり、つま先と踵を平行にします。右利きの場合はと反対側の左足を「半歩」つま先を内側気味(内股気味)にして出して(ただし後屈の動きをとりたい場合は、利き手と同側の足を「半歩」つま先を内側気味に出します)、骨盤を定位置(正面)に軽く戻すことにより、利き手があるが故に生まれるからだの中心軸のブレを修正します。ここから背筋を軽く伸ばし、目線は正面の一点に据え、膝の力をほっと軽く抜くと、拇趾の付け根(拇趾球)に体重が乗り、自然体立位となります。

 この自然体立位をからだのパーツでいろいろと自分自身で考察をしていますが、利き手によって生じる捻じれの中心軸からのブレが修正されるだけでなく、からだの一部分にかかるストレスがみごとに分散されています。

 胸郭の捻じれの中心軸からのブレは2014-6-06の佐助のブログ担当を参照してください。
 昨日のブログの流れとして自然体立位の状態で腰椎をみますと、上半身の重心が椎間板に均一にかかるいわゆる腰椎にやさしい状態になります。実際の症例については後日紹介します。

 自然体立位を形態的に、力学的にいろいろの方向から考察していますが、理に適った立位姿勢といえます。

 今日はこのあたりで・・・。ありがとうございました。