講習が終わった後は反省会というのをやります。
大概は、同じ店でやります。
かなりの常連です。
反省会とは言いつつも、お酒の席なので、講習の厳しさとは違い、くだけた話なども多い(というか全部というか)です。
そこでは、三浦先生の隣に座ったりするのですが、いいようのないオーラというか威圧感というか緊張感というか安心感を感じます。
幼い頃恐かったおじを思い出します。
まあ、辻にとっては東京の父の様な存在なので、そんなものかも知れません。
初めてお会いしたのは、カルチャーセンターでした。
講習の存在を知り、受けようと思ったのですが、時期的な問題で、その時点で通える講座を選んだのです。
その日の記憶は今でも鮮明です。
根拠はないのですが、「ああ、この人がおれの師匠だ!」と思いました。
何というか、無性に嬉しかった覚えがあります。
この道でやっていく覚悟といいますか、役割、存在意義を見つけたような気がしたのです。
頼もしい諸先輩方がいらっしゃるので気長に楽しく歩んでいく所存であります。
香木をたくに、其のまことの芳しき気は、烟の未だ微少も立ちのぼらぬ先に迸り出づるなり。
人の心の匂もまた然り。(幸田 露伴)