今週は中谷が担当させていただきます。よろしくお願い致します。
気がつけば3月も後半。この季節は卒業のシーズンです。
ウチのお坊ちゃまも昨日は卒園式でした。
みんなで歌を歌ったり、思い出の言葉を言ったり。
一生懸命覚えた園児達も頑張りましたが、
それを教えた先生方もきっと大変だったのだと思います。
でも、保育園、幼稚園くらいの子は可愛いですから、
大変よりも愉しいほうが大きいのかもしれませんけど。
これが、そのうちに言うことをきかなくなり、
その上「卒業式にお礼参りだ!」なんてことに ・・・(最近はこういうのないのかな?)
どちらにしろ教育者として人間をつくっていくわけですから、やっぱり先生は大変ですネ。
以前に「3年B組金八先生」というドラマで、腐ったミカンというのがありました。
最後は卒業式を潰さないために生徒達が暴れちゃうという面倒なことになるのですが、
警察に連れていかれた生徒達を守るために金八先生を始め、大人達が頑張ります。
「我々はミカンや機械をつくってるんじゃないんです!」
「我々は毎日人間をつくってるんです!」
金八先生はいつも一生懸命です。
多くの人が「こういった先生ならばいいなぁ」と思うのではないでしょうか。
といったことを書いているワタシ自身、一応先生と呼ばれる立場です。
ですが、先生と呼ばれるほどの技術と人間性があるのかどうかはわかりません。
ある患者さんがワタシに言いました。
「大学病院は確かに設備も凄いし、検査もしてくれて安心かもしれないけど、
あまり行きたいとは思わないネ。それより設備は足りなくても「大丈夫かい」と
本当に心のこもった一言をかけてくれる先生がいるところに行きたいよ」。
我々民間の療法家は、いくら技術を駆使し、テクニックを磨いても診断すらできません。
いくら知識を詰め込んで偉そうにしてみても、医師に比べたら赤ん坊みたいなものです。
そんな我々にまずできることは、
金八先生のように相手を一心に想うことではないでしょうか。
そして、それが結果的に技術や知識というレベルを超えて、
本当の意味でからだを感(み)るということに繋がっていくのではないかと想うのです。
中谷之美