東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

POWER

皆さんお久しぶりです。
日下実行委員よりバトンを受け取った小松です。
京都の東山区からお届けいたします。

前回のブログ当番の時は新婚旅行を前日に控えておきながら交通事故に遭い、左肋骨全体骨折、左脛骨開口骨折という大怪我をして幕を閉じたわけですが、おかげ様で無事に回復し、事故から1カ月後には晴れてネパールへ新婚旅行に行ってきました。
この驚異的な回復力には会う人会う人が唖然としていたものです。

療養中、一体私は何をしていたかというと、時間だけはたっぷりあったので自分のからだを実験台に、終日動診を通して快を聞き分けていました。
私は交通事故に遭うまで骨折すら経験した事がなかったので、これはまたとないチャンンスだと思い、自分のからだで勉強をしていたのです。
すると怪我が怪我なので、動きによっては激痛が走る事もありますが、逆に最高にきもちがいい動きもあり、改めてからだというのはありがたく設計されているなとつくづく感じていたものです。

また、佐伯実行委員のブログ担当の章にも詳しく書かれてありますが、佐伯実行委員、山本実行委員がお見舞いに来てくださったり、妻の母が横浜から世話をしに来てくれたりと、もう至れり尽くせりで、毎日感謝してきもちよく過ごしておりました。
そんな愉しそうな顔をした怪我人が病院に通っていますと、看護婦さんに半ば呆れかえった様な顔で「何でこんな大怪我をしているのにそんなに元気なのですか?」と訊ねられることもしばしばありましたが、この元気の源は怪我の痛みと快適感覚が毎日仲良くしていたからに違いないと思っています。
それは大げさに表現すると物事の理でして、一見マイナスに見える事でもプラスの事が裏にぴったり貼りついているのです。
プラスの事、それは「きもちがいい」という快適感覚で、聞き分けて味わうとマイナスの現象が調和してくるのです。まさに操体ですね。
快適感覚という妙薬が絶大なリハビリ効果をあげたわけです。

それではこれから一週間宜しくお願いします。


(ネパールで。 ナマステー)

小松広明


8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催