僕と君は同じ、そして僕と君は違うんだ。
知ってるかい、これが命なんだ。
知ってるわ。
本当は、みんな1つ。
1つは、大きな集合に、過ぎないの。
1つは無限に、分ける事も出来るの。
そうだね。
人間の身体は1つ。
細胞に分ければ、それこそ無限に分ける事が出来る。
身体の中には、自分の細胞以外の、色んな命も居る。
命を育む事を、助け合う関係である命も居る。
人は物を食べて、自分の力だけでは、消化出来ないんだ。
色んな身体の中に居る、小さな命に助けてもらってる。
小さな命たちも、身体の中にいるから命を育める。
だから1つとも言える。
それを、分ければ、それこそ無限に分ける事も出来る。
一人の身体の中に在る、無限の世界。
それが命の繋がり、それが命の本質的な形。
一人に分ける事が出来る、人の身体、それももう1つの事実。
人は一人で生きていけないだろう、本当は、人という単位は1つでも在るんだ。
一人が、寂しいっていうだけじゃないよ。
色んな仕事が在るから、初めて色んな物が、この世の中に存在する。
身の回りに在る、全ての物は、人類という、1つの存在で産み出される。
世界は全ての人類の命の結晶。
人類の世界は1つ。
人類の世界は人の数だけ、存在もしてるんだ。
だから人類は、1つで在って、いくつにも、細かく分ける事も出来る。
全ては1つで、無限に分ける事も出来る。
1つを分けた次の単位が2つ。
その単位が男と女なんだ。
人類は1つで在り、2つでも在るんだ。
1つでも、生きれるし、本当は、生きられなくも在る。
1つでも生きる事、生を営む事が出来る。
1つでは人類は生を、引き継ぐ事は出来ない。
2つの性が重なり、1つの生が誕生するんだから。
男と女が居るから、性が在り、命(生)が存在する。
その時、色んな組み合わせが、在った方が、飽きないんだ。
みんなが同じで、みんなが違う。
本当は、みんなが、同じ物を、持ってるし、知っているんだ。
でもね、産まれて持っている物を、全て感じる事は難しいんだ。
世の中の全てを、感じる事は難しいんだ。
だから、それぞれが、それぞれの感じ方で
それぞれが、産まれて持った物を
感じて、引きだすのが、生きる意味なのかもしれないね。
そこにその人なりの、宝物がいっぱい在るんだ。
そうね、だから、色んな人が居るの。
完璧な人は、居ないのよね。
ううん、本当は完璧なのよ。
でも完璧な物を、完璧に使いこなすのは、難しいのよね。
だから、それぞれの生きる時間で、感じた物を、お互いに感じ合うの。
みんなが同じだと。
本当は持ってるのに、気が付かない宝物が、いっぱいになるから。
だから、みんな違うのよ。
生きる事は、宝物と出会う事でも在るの。
それぞれの宝物に出会う。
その為に色んな人が居るのよね。