東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

みんな同じ そして みんなが違う。


僕と君は同じ、そして僕と君は違うんだ。
知ってるかい、これが命なんだ。
知ってるわ。
本当は、みんな1つ。
1つは、大きな集合に、過ぎないの。
1つは無限に、分ける事も出来るの。
そうだね。
人間の身体は1つ。
細胞に分ければ、それこそ無限に分ける事が出来る。
身体の中には、自分の細胞以外の、色んな命も居る。
命を育む事を、助け合う関係である命も居る。
人は物を食べて、自分の力だけでは、消化出来ないんだ。
色んな身体の中に居る、小さな命に助けてもらってる。
小さな命たちも、身体の中にいるから命を育める。
だから1つとも言える。
それを、分ければ、それこそ無限に分ける事も出来る。
一人の身体の中に在る、無限の世界。
それが命の繋がり、それが命の本質的な形。
一人に分ける事が出来る、人の身体、それももう1つの事実。
人は一人で生きていけないだろう、本当は、人という単位は1つでも在るんだ。
一人が、寂しいっていうだけじゃないよ。
色んな仕事が在るから、初めて色んな物が、この世の中に存在する。
身の回りに在る、全ての物は、人類という、1つの存在で産み出される。
世界は全ての人類の命の結晶。
人類の世界は1つ。
人類の世界は人の数だけ、存在もしてるんだ。
だから人類は、1つで在って、いくつにも、細かく分ける事も出来る。
全ては1つで、無限に分ける事も出来る。
1つを分けた次の単位が2つ。
その単位が男と女なんだ。
人類は1つで在り、2つでも在るんだ。
1つでも、生きれるし、本当は、生きられなくも在る。
1つでも生きる事、生を営む事が出来る。
1つでは人類は生を、引き継ぐ事は出来ない。
2つの性が重なり、1つの生が誕生するんだから。
男と女が居るから、性が在り、命(生)が存在する。
その時、色んな組み合わせが、在った方が、飽きないんだ。
みんなが同じで、みんなが違う。
本当は、みんなが、同じ物を、持ってるし、知っているんだ。
でもね、産まれて持っている物を、全て感じる事は難しいんだ。
世の中の全てを、感じる事は難しいんだ。
だから、それぞれが、それぞれの感じ方で
それぞれが、産まれて持った物を
感じて、引きだすのが、生きる意味なのかもしれないね。
そこにその人なりの、宝物がいっぱい在るんだ。
そうね、だから、色んな人が居るの。
完璧な人は、居ないのよね。
ううん、本当は完璧なのよ。
でも完璧な物を、完璧に使いこなすのは、難しいのよね。
だから、それぞれの生きる時間で、感じた物を、お互いに感じ合うの。
みんなが同じだと。
本当は持ってるのに、気が付かない宝物が、いっぱいになるから。
だから、みんな違うのよ。
生きる事は、宝物と出会う事でも在るの。
それぞれの宝物に出会う。
その為に色んな人が居るのよね。


平直行