東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

長野県から

 今日から一週間は佐助の担当となります。今回はブログのテーマとして、橋本敬三先生が生涯のテーマとしてという「性(セックス)」をテーマでお付き合いよろしくお願いします。
 僕の住んでいる長野県は教育県とされています。理由を調べてみますと、日本教育史資料によると江戸時代の寺子屋数は長野県、山口県岡山県という順に、長野県が一番多かったようです。
 明治維新以後、農家の養蚕によって作る繭を原料に製糸業が発展し、10代から20代の若き製糸工女の手によって紡がれていました。(工女達は周辺農村部から集められ、粗末な寄宿舎に寝起きして、休みもない状態で1日12時間以上の過酷な労働に従事した様子を、細井和喜蔵の「女工哀史」や山本茂実の「あゝ野麦峠」などの著作で知られ、「あゝ野麦峠」は山本薩夫監督によって、1979年と1982年に映画化され、大きな反響を呼びました。)このときの全国平均の就学率が38.3%だったのに対し、長野県の就学率は54.97%、筑摩県(松本以南)は71.5%という驚異的な数字だったようです。この高就学率と、先進的な自由・文化主義教育で「教育県」となりましたが、「天皇のために○○」と教えていた時代に、長野県では「個の確立」や「自主性」を尊重し、「個性を外にして個人に尊厳はない」との精神で教育が行われて、昭和8年治安維持法違反として社会運動家608人(うち230人が教師)が検挙され壊滅へと追い込まれて行ったのです。ちなみに現在は、学力調査や大学進学率では全国では下位クラスにあるようです。
 長野県の教育県のなごりなのか、性に対して閉鎖的な考え方なのか、風俗に対する規制は全国の中でも厳しいようです。風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例は、公安委員会風俗営業として許可により営業が出来るものとして、キャバレー、バー、ダンスホール等、女性などが接待し飲食などを提供するもののみで、営業が出来ない性風俗関連特殊営業は個室付浴場業、ソープランドや店舗型フッションヘルス等と、厳しく規制されています。
 この風俗規制のつよい長野県にも、今回のブログのテーマ「性(セックス)」に適した場所があります。それは戸倉上山田温泉という温泉街を一望できる山を登ると、「澳津神社」があります。この澳津神社には大きな石造りの男性と女性のシンボルが御神体としてまつられており、縁結び、子授けにご利益があるそうです。すこし離れた場所からの写真をのせますが、女性が局部の方は開陳している状態であまりにリアルなので、モザイク入れます。(三浦理事長にはありのままで良いと言われましたが、今回はすみません。)

 このような神社がある長野県から今週1週間情報を発信したいと思います。
 ありがとうございました。