東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

自分ごとの人生は旅である

この一日の、この時間と瞬間を新しいはじまりの自分と自分自身にかえていくと、それは人生の最後の一瞬であっても新しいはじまりにかえていく。つねにこの命は、自我や、この肉体とは無関係である。多くの人達は、この命を平気で自分の命と言うが、しかし、自分の命など、けして所有などしてはいないのだ。それは存在の自分しか知らない人間が言うことである。

自分ごとの人生は旅である。この旅はすべてが魂旅である。空間の意識、自在と存在の空間にすぎない。自分自身とは、この世とあの世の世界が我が家である。つまり永遠という我が家である。
人生について、哲学的になること、それは大いなる豊かさである。どんなに、ひどい状況になっても、自分がそうさせない限り、影響されない。

「けして望まないものを手にしてはならない」という言葉がよぎった。望まないものを手にすると自分がみえなくなる。本当の自分がみえなくなる。本当の自身を失ってしまう。しかし、人間は望まないものを、好んで手にしていないだろうか。つまり、あの世にもって行けないものだ。