ある整体に女性の患者さんが施術をうけにきたんだそうです。
その女性は今までの仕事を辞め、これから手技療法の仕事をしたいということで、
勉強をかねて施術をうけたいということだったらしいです。
整体の先生はいつも通りのことをやったらしいのですが、
そしたらその女性、施術が終わって帰るときに、
「だいたいわかったから、後は自分で応用できそうです」と言われたそうなんです。
そのハナシを聞いたワタシは、
いろんな意味で「大したもんだな〜」と感心してしまいました。
整体の先生は「ちょっとカチンときた」なんて言ってましたけど(笑)。
気持ちはわからないでもないですよ。
何年も勉強した技術を一回うけただけで、「だいたいわかった」なんて言われちゃね。
でも、その女性もきっと悪気はなかったんですよ。
たぶんやってることはホントに簡単に見えたんでしょう。
しかし、その中身、そのポイント、その大事なところは、なかなか見えないんですよね。
操体法だってそうですよ。
見た目も簡単、やり方も簡単、考え方も簡単、でも、その中身といえば ・・・
橋本先生曰く、
「とんでもないものに足をつっこんでしまったなぁ」 ・・・ ですからね。
さて明日からの操体フォーラム。
できればそういったホントに大事な中身を少しでも覚えて帰りたいもんです。
それには実行委員の先生方の講義はもちろん、
何気ないハナシにもちょっとだけ耳を傾けてみることがコツなのかもしれません。
だって、もしかしたら100万円の講習でしか言わないようなことを、
ついポロッと言っちゃうこともあるかもしれないじゃないですか(笑)。
どんな情報をキャッチできるかはその人のアンテナ次第かもしれませんが、
一つ一つをよ〜く味わってみると、後味が凄く美味しくなることも多いんですよ。
今度の日曜日は創始者直系の操体を存分に味わいに、
千駄ヶ谷の津田ホールまで、おでかけしてみてはいかがでしょうか。
中谷祐祥
「2014年秋季東京操体フォーラム」
今回は11月22日(土)23日(日)の二日間開催いたします。
メインテーマは「操体進化論」。
22日は満席となり、締め切りとなりました。
23日は参加可能です。ご参加希望の方は、お早めにお申し込み下さい。
詳細は以下、「東京操体フォーラムHP」をご確認ください。
http://www.tokyo-sotai.com/?p=813