先日開催された春季操体フォーラムの般若身経では7年間の学びの中で上手い人、下手な人のからだと意識の使い方を発表致しましたが、その中で私が一番伝えたかったことは日常の中にある「少し」を変えれば自分の生き方が大きく変わるということです。
日常生活のからだの使い方にしても、意識にしても、ほんの「ちょっと」を変えることで今まで自分が見ていた景色は全く違うものとなります。
見ている景色が変わるということは自分の人生そのものが変わるということです。
その変化するきっかけの種は日常の中のさりげない仕草やからだの動作の中にあります。
問題はその蒔かれている種に気付けるかどうかです。
大抵の人は自分も含めて気付きを得るためのアンテナが行き届かない。目の前にある自分の人生を豊かにする種があることに気付くことが出来なく見落としていく。
しかし、先程書いたように自分の意識やからだの使いかたを「ほんの少し」変えてみると、種があることに気が付くことが出来る。
それに気が付ければ、あとはその種を少しずつ、少しずつ、水をあげながら芽が出て花が咲くのを待っていればよい。
そういった自分が変わる、そして気付くことも「愛と調和」のように思います。
それにはまず一歩ではなく、半歩踏み出して自分を変えること。
上手い、下手とはその半歩を踏み出す勇気のように思える。