「召命」という言葉がある。
私は、この本に呼び出された。
当時、私が住んでいた所の最寄り駅のそばにある本屋の家庭の医学の棚に置かれていた一冊から、私は声を掛けられた。
「オイ君、そこの君!」それは、声ではなかったかもしれない。かなりの距離がある。しかし、確かに呼び止められたのだ。
本棚に近づき、その本を手にして、パッと開いたところが346p ー 現代医学のウィークポイント ー 医師なのに、こんなこと書いて大丈夫なのかな?・・・この人は度胸があるな、と思った。
本の扉にある橋本先生81才の頃の写真もいいなと思った。こんな顔のお爺さんになりたいな、と思った。
私は、初見でこの本が気に入ってしまった。