五日目です、よろしくお願いします。
(続き)
特に手段や方法はいくらでもあるので、サウナに限りません。
皮膚に晒す環境を変えることで、交感神経優位から、副交感神経優位
に切り替える方法、内部環境のききわけの一つが温冷交代浴なのです。
ただ一回の交代浴では、β波をゆっくりしたα波にすることはできても
速いα波には到達しないのです。
(注:速いα波とは、瞑想の達人、高僧の脳波で観察される脳波)
生理学的に言えば、セロトニン神経の活性化は起こるものの、それは
比較的速やかに鎮静状態になってしまい、持続継続性に欠けます。
なので、皮膚を寒風に晒しておいて頃合いを伺いながら、また高温に
皮膚を晒していくという訳です。
勿論、皮膚の状態によって変わるので一概には言えませんが、比較的
五分の高温浴のあと、寒風に晒し、皮膚の湿り気を取り、水分を補給、
更に高温浴というように繰り返していくと、ある瞬間が訪れます。
それは温冷交代浴の場合における「ととのう」状態なのです。
この状態は、セロトニン神経は活性化しており、速いα波に脳波は至り
幸せホルモンと言われているオキシトシンが分泌された状態なのです。
この状態は、ランニングハイとはかなり異なっているんですよね。
(注:私的な感想を多く含んでいるので、行うなら自己責任で……。)
βエンドルフィン系のハイになる感じは、多幸感や興奮感に近い訳で、
疲れとか痛みなどを消していく感覚とは異なっているようです。
いったい、どう違うのか。
静かなんですよ。
静寂というものを皮膚の感覚を通して、満たされている悦びを味わう。
せわしく流れていたものは、例外なくゆったりと感じるんですよね。
(続く)
(続く)