東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

アイム、カミングその③

三日目です、よろしくお願いします。

 

初日に書いたように、「ととのう」という言葉でサウナ愛好家たちは

ある瞬間を示し使っているんです、その感覚を理解できるかどうか、

そのあたりはなかなか面白いんですよ。

 

漢字で書くと「調う」と「調う」これについて、前回書きましたよね。

 

サウナ愛好家であるサウナ―であれば、「ととのう」という瞬間とは、

まさに、心と体の調和がとれるという意味で用いているのです。

 

まず、高温の状態下に裸で皮膚を晒し、乾燥している空間に身を置くこ

とで、皮膚の自由神経終末は興奮し、毛細血管は拡張し、真皮から表皮

に至る汗腺を介して毛根部にある皮脂腺の緊張は緩んできます。

 

この真皮にある皮脂腺、汗腺の毛根部にはっ自由神経終末が絡んでいて

交感神経の活動電位は優位になってくるわけです。

 

この状態は、交感神経が優位になっている状態を、より生かしている状

態と言えるわけですよ。

 

なぜならば、血圧がやや上昇し、グリコーゲンを分解して血糖値が上昇

し、体温は上昇するのを抑えるために、表皮上の毛細血管は拡張する。

この状態を、サウナのなかで(日本古来の窯風呂も)循環するのです。

 

しかし、日常生活で緊張状態に晒される現代人はそうはいきません。

 

このような状態は、仕事などで交感神経が優位になっていても、実際に

その状態を生かすような変化を、からだの置かれている状況にはできて

いない、つまり、皮膚を通し変化を循環にしてはいないからですよね。

 

これは、ストレッサーを受けて意識しても、開放できていないためであ

って、故に交感神経優位による負荷を、”空回り”して消耗するわけです。

 

                           (続く)