東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

アイム、カミングその②

2日目です、よろしくお願いします。

 

昨日は「ととのう」という言葉が、サウナ愛好家の内で流行中という

こと、そして日本にも、1,300年の歴史がある「かまぶろ(釜風呂)」

というものがあるんですよ、という話でした。

 

ところで、「ととのう」を辞書で調べると、2つの漢字になります。

 

一つは「調う」ということ。

もう一つは「整う」こと。

これは思いのほか使い分けで面白いので、それを書いておきますね。

 

「調う」:「何かをするため、始めるための必要なもの。

      状態・条件をそろえる」

     「物事がまとまる。成立する」

 

「整う」:「乱れたもの、曲がったもの、くずれたものを正しくする

      なおす。きちんとする」

 

確かに漢字の意味を意識してみると、その味わいも異なります。     「 

例えば「準備がととのう」ということを、漢字にした場合。

 

「準備が調う」:作業をするために必要な道具を買い、揃える。

「準備が整う」:散らかった道具を使いやすいように片付け、揃える。

 

これの違いなんですけれど、どうですか、わかりますかね。

 

もう少しわかりやすくすると、「調う」を使うときは、何かをするとき

に外から買ってきたり、何かのために準備することなんですよね。

 

それが「整う」を使うときには、何かをするためには元々あるものを、

使い易いように整理整頓することとなります。