東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

アイム、カミングその④

四日目、よろしくお願いします。

(続き)

ストレッサーとは、いわば妄想による苦しみでもあります。

そして、交感神経優位での不完全燃焼状態は、疲弊しますよね。

 

だからこそ副交感神経優位に切り替え、循環させることができる

なら、完全燃焼に近い状態を目指していくこともできるワケです。

 

脱線しますが、TCAサイクルと呼ばれているアデノシン三リン酸

を産生するシステム、これこそ循環させるポイントの一つなのです。

コレを、約95%位までしか使えない哺乳類に対して、鳥類は100%、

ミトコンドリアを活性化しているため、完全燃焼状態と言えます。

 

故に、効率よく体温上昇状態において交感神経優位の条件を用意し、

からだの声を聴きながら、頃合いを見て脱出し冷気に皮膚を晒す。

 

これによって一気に副交感神経を活性化、優位な状態に切り替えて、

リラックスした状態を導いていくわけですよ。

(注:最近のサウナ―は、冷水浴は必須ではなく皮膚を外気に晒す)

 

その際に、セロトニン神経は活性化し、セロトニンの働きは鼓舞され

るために、β波はゆっくりとしたα波になるわけです。

 

しかし、多くの場合これだけでは「ととのう」状態にはなりにくく、

ゆっくりしたα波による脱力感を感じるくらいだけですね。

 

ここからなんですよ、コツのコツは。

 

                      (続く)