最近は日常生活の中で足底と背中の感覚を大事にしています。
特に足底は家を出た時の最初の一歩が母趾球を使えているか、小指側、踵に体重をかけていないかというような操体における動作の基本となっていることの他にも足の指一本一本(特に指の裏)のその日の状態にも気を遣うようにしています。
これらのチェックポイントは臨床の中でも重要な診断ポイントとしていますが、足底全体の形状や皮膚の状態が柔らかくきれいな形を保てている人はからだに対する感覚が鋭く、動作やフォームも美しい人が多いように見えます。
そういった人達を見習い、自身も日々の生活の中で足底の状態に気を遣ってケアをしてきましたが、それに伴い背中の感覚も今まで以上に鋭くなってきたように感じます。
一昨日書いたように膝の裏筋の状態も含めて、これらを動きの中で視界に入れることが出来ないからだの部位です。
視界に入れることが出来ないからこそ、感じ取っていかなければなりません。
背中や首、膝の裏筋にしても、そういう目には見えない部位は見える部位に比べると日常生活、動作の間違いが著明に現れるからだの部位です。
創始者である橋本敬三先生も臨床の中で患者の意識がいき届きにくい部位を重要な診断ポイントにしていました(特に膝の裏筋と首)が、それにも重要な意味があるように感じます。
そんなことを想いながら最近は「なぜからだには見える部位と見えない部位があるのか?」ということを考えています。
神様は人を設計する上でそういう構造(つくり)にしたのも「視界では捉えられない部位は感覚しなさい」というような意図があるように思っています。
そんな神様の意図することをセルフケアの中に取り込みながら、自身のからだ、命の営みと向き合っていくことも今までと一味違った味わいがあって良いなと思いながら日々の生活を送ってみたりしています。
www.tokyo-sotai.com2021年春季東京操体フォーラム開催
2021年4月29日(木)昭和の日にオンライン・会場で開催致します。
テーマ「操体法クロニクルズ2~呼吸とセルフケア特選~(仮)」