友松さん、1週間ありがとうございました。
こんにちは。畠山裕美です。1週間宜しくお願い致します。
今回のテーマは「アートについて」です。
ご存知の通り、2021年秋季東京操体フォーラム(11月23日火曜開催)のテーマが「アートと操体」なので、それに向けての序章でもあります。
これまでの実行委員の皆さんの投稿を読んでいると「アート」という概念は人それぞれ違うのだなと感じました。
なお「アート(Art, Arts)」を明治以降日本語に翻訳したのが「芸術」ですが、かなり曖昧な言葉のようです。
色々しらべてみると「リベラル・アーツ」という言葉が出て来ます。
これは
「源流は古代ギリシャにまで遡る。その後中世以降にヨーロッパの大学制度で学問の基本にあたるとされる文法学、修辞学、論理学の三学と、幾何学、算術、天文学、音楽の四科をさすのがリベラルアーツ(自由七科)」と、なります。
今の大学の「教養課程」は、一応この辺りを勉強するのが建前(建前です)となっています。
そして、なんで「リベラル」(自由)なの?と思って調べてみると、ギリシャ時代、これらの学問に通じていれば「奴隷にならずにすむ」ということがあったようです。
まあ、奴隷というのは、ローマの属国から連れてこられた人達ですから、中には優秀な人もいます。
教師、医師、会計士なども奴隷の仕事だったようです。
ローマのコロシアムで試合をしていたグラディエーターも奴隷だったのかなと(ドラマで「スパルタカス」とか見るとそう思う)調べてみたところ、実は現在のプロレスラーのようにエンタメ的に試合をしており、死ぬまで戦うとか、ライオンと戦う、なんていうのは、あまりなかったようです。
元々の意味としては「奴隷にならないために、言語学や数学の基礎を学んでさらにはその先の哲学にまで触れることができるようになる、その奴隷でない人の姿こそ自由人である」ということのようです。
さらに調べてみると、人間が作ったものがArts なのだそうです。
そうでないもの、神が作ったものが Science(サイエンス)という分類になるそうな。
また、これも興味深かったのですが、日本では理系と文系の断絶が深いとのことです。
この辺りは、やはり明治維新以降の政策が関係しているようです。