昔から、音楽の本やレコード・CDのライナーノーツを読んでいて気になる事がありました。
アーティストのプロフィールを見ると〇〇音楽院主席卒業と書かれているものが多いのです。先年、その疑問が解けました。
ある本で読んだのですが、ウィーン音楽院のViolin科の卒業試験の様子です。
受験者は、5人の教授の前で課題曲のコンサートを開きます。そして5人共に「ブラボー」と言ったら主席卒業、そうでなかったら落第ということだそうです。それは、「この人なら、プロの演奏家としてやっていける可能性がある」という証なのです(売れるかどうかは、別の問題です)。
この事が、Artistの本質を物語っていると思います。
技術が水準を超えているものはもちろん、表現するものを「持っている」か、音楽そのものに対する愛情の深さ、覚悟はあるか・・・
客観的な基準ではなく、プロの眼にしか観えないもの
2021年11月23日(火)勤労感謝の日 ハイブリッド開催