東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

山で野宿②

オートバイで山に出かけ、テントを張り、できるだけ人がいないような

場所を見つけ、ただ静かに座っていると「皮膚」の感受性は高まります。

 

今は頻繁に行けませんが、以前はそれ自体が自分の生き方のようにさえ

感じる瞬間も多く、「ゆるキャン」ブームの前に野宿をしていました。

 

 

皮膚の高まりといえば、特に冬はすばらしい!

つい、自分の命の本質はなんだろう、と考えてしまうほどです。

命とは何か。

それは、太陽や月がこの世界を照らすことではないか、とか。

 

空気のプリズム、蒸気のきらめきを写しだす瞬間。

凍てつく冬の空気に薄白い吐息を眺めているとき。

 

そこにLIFE=命の影は映るのです。

草の上、私の落ち着かない姿を映しながら、雲の流れと供に消えて

また映し出されている、ちっぽけな影は伝えてくれるのです。

 

意識していなければ、すぐに過ぎ去るせつない尊さは、何故かわか

らなくても、命がそこにあるとわかった瞬間は覚えています。