東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

何のために学んでいるか⑦

(続きのまとめ)

 

自分自身が問いを立てる練習をすることです。

そして、その問いに答える練習を積み重ねていくことです。

積み重ねてきた力は生きる姿勢を養います。

それは「操体」を学ぶために欠かせないことの1つだと思っています。

 

探求すること。

探求活動は、自分自身の力を1段上のレベルに引き上げるチャンスです。

獲得させた知識及び理解において生きた働く場を与えること。

学びの成果を確かめて、実際に一つ一つ学んだことを用いていくこと。

それを自分自身の生きる姿勢の中に組み込んでいくことです。

 

学びの中での訓練なしには、形だけの、うわべだけのものになってしまう。

つまり、理論と実技は両輪の環。

それを臨床と生活の場で活かしていけばいいのです。

自分自身に向かい問いを立てれば「操体」を学ぶデザインは決まってきます。

 

 

(まとめの注意点)

 

「発想」とは人の役に立ってオリジナリティーがあることです。

全くオリジナリティーがなく人の役に立たないものは「妄想」となります。

それは、微生物の「腐敗」と「発酵」にも似ています。

 

微生物の働きで、ヒトの役に立つものを「発酵」と言い、役に立たず悪さをするものを「腐敗」といいますから。

 

「妄想」は一番見るべき部分を放棄し、自分の認識を誤ってしまうことです。

現実逃避も同様、「妄想」は現時点での欠点に目を向ける勇気を持たない限り、

生じてくると思います。

 

この「発酵」しやすい環境とは、「腐敗」も同時に起こりやすくなっています。

それを「発酵」とさせるかどうかは、その「間=マ」を図り、正確にタイミング

をつかむ能力も必要となってくるのです。

 

どんなに素晴らしい思想を並べても、伝わらない技術は無意味です。

生命現象ですから、自然法則は貫通しています。

 

本物はどのような状態でも伝えることができるはずなのです。

それを「何のためにまなんでいるのか」の繋がりとしておきます。

 

ということで、一週間のお付き合い有難うございました。

明日からは、瀧澤副実行委員長の登場です。よろしくお願いします。