東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

タダトモ夫婦。

昨年「タダトモ夫婦」という言葉が流行った。私は「単に一緒に住んでいるだけ」だけなのか、あるいはセックスレスなのかと思っていた。
しかし、調べてみると、女性が「一人の時間」を、求めているのだということが分かってきた。家事や育児の時間を、夫に負担してもらって、自分の時間に充てたいのだそうだ。
男性は「イクメン」(育児をする男性?)化し、妻は「おひとり妻」化である。

それはさておき、DV(ドメスティック・バイオレンス)について調べて見ると、身体的虐待、精神的虐待性的虐待、経済的暴力、社会的隔離などがあげられる。

性的虐待の定義として、性交の強要・避妊をしない・特別な行為を強要する・異常な嫉妬をする、など一方的な行為で、近親間強姦とも呼べる。中絶賛成派は中絶をさせないこともこの中に含まれるとしている。

私が考えるに、性的に放置する、というのも含まれるのではないかと思う。

まあ、私が虐待されたわけではないのだが、後輩のためにもちょっと書いておこうと思う。

私の場合、コトのおこりは、婚約期間が比較的長かったため、友達化している事実があったものの、盛大な結婚式も控えていたりして、「今更結婚をとりやめるわけにはいかない」という状況や、自分の中で、確かにわき上がってきた「どうも自分は相手の遺伝子を残したくない」という感情に気がついたことだった。微妙ではあるが「嫌いじゃないけど、遺伝子を残すっていうのには一抹の不安がある」という感覚だ。

これは原始感覚に従った気持ちでもあったと思う。「そこでやめときゃ良かったのに」と言われれば元も子もないのだが、人生の勉強である(笑)。一抹の不安と共に「ま、何とかなるか」という感じだった。実際は何とかならないのだが(笑)。

★笑って済ませられるというのは、今ハッピーだからです

また、先方の母上と初めて会ったとき、まだ彼女ですらない私が言われたのは「この子(息子)の孫が初めての内孫だね」ということだった。私は大学生だったが、そんなことは微塵も思っていなかったので、何だかいやな気がした。そういう目で見られているのか、という妙な感じである。

結婚してから5年は会社に勤めていたし、操体の学びも深まり、開業することもでき、順調に進んでいた。運良く操体の本も出すことができた。三浦先生はじめ、第二世代の操体の先輩達とも巡り会い、操体は私のライフワークになっていた。

この間は「仲は悪くないけれど、一緒に住んでいるだけ」の生活である。一度相手に「私に興味はないのか」と聞いてみたところ「腰が痛いから」という答えが返ってきたのを覚えている。
そうなると、もうどうでも良くなってくるではないか(笑)。

また、二年に一度くらい、突然「コドモはどうするんだ」と言われたりするとびっくりするものである。二年に一度位思い立って、いたしたからといって、どうなるわけでもないか。これで命中したら大したもんである。

ふーふせいかつはないんだけど、相手は子供だけは欲しがっている、という妙な状況だ。何だか「子作りのウツワ」として見られているんだなという感じだ。

こんな時は、朝から晩までダブル、トリプルワークでくたくたになっている時、夜中に突然叩き起こされたりする。勿論こちらも応じたりはしないのだが、これは本当に苦痛だった。これってもしかして虐待??

また「子供でも生まれれば操体にそんなに夢中になることはないだろう」と思ったようだった。明らかにそんな雰囲気、いや言葉を発することもあった。私はこれが一番イヤだった。

相手の下のお姉さんは子だくさんで、四人の子供がいた。上のお姉さんのところには子供はいない。下のお姉さんが三人目か四人目を妊娠したという話を聞いた時、余程「内孫」が欲しかったのか、先方の家族会議みたいなところで私は正面きって「腹切って死んでもいいからマゴを生め」と先方の親御さんに言われた。こうなると、意地でも応じないぞ、と思うではないか(笑)

その翌年、私はシングルに戻る選択をした。親も最初は出戻り娘に「ヨメに行け」とうるさかったが、最近では「操体」を認めてくれつつある。

私とは全く逆で「東大卒男子のタネが欲しい」と、東大出の男性と結婚し、可愛い男の子を授かった後、子供を連れて実家に帰り、電撃離婚した友人もいた。優秀なタネが欲しいというのも一理あるか。でも極端だな(笑)。