東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

 三日目。

昨年から、元週刊プレイボーイの編集長、島地勝彦先生がバーマスターをつとめる、新宿三丁目伊勢丹メンズ館8階にある、サロン・ド・シマジにお邪魔する機会が増えた。

月二回は必ずお客として顔を出し、元気をいただいている。
サロンにはカウンターのバーがあって、土曜日曜の午後、島地先生がバーのカウンターに立ち、シェイカーを振り、お客の接待をなさっている。

一月の五日土曜日、島地先生の来店スケジュールをチェックしたら、サロンに出勤マークがついているので、講習後、新年のご挨拶に新宿に向かう。
地下鉄で三茶から渋谷に、渋谷から地下鉄を乗り継ぐと、五分足らずで新宿三丁目、地下街を歩くと伊勢丹デパートに直結だ。
とにかく交通網が充実して便利になったものである。
池袋にも、横浜中華街にも直通なのだから、ありがたい。

サロンに顔を出すと、先生の様子がおかしい。身動きがとれずに、からだがかたまっている。顔色も悪く、いつものぶっとい声も出ない。
首にカラーをつけている。ただごとじゃない。場が緊張し、張りつめて、サロンの客も、先生同様元気がない。
年末に、ゴルフに誘われ、コースを回っている最中「魔女の一突き」ばりに、ポッキリ首を痛めてしまったらしい。

普段先生は、カウンターに立ちっぱなしである。
が、この日は丸椅子に腰掛け、ションボリしている。何も知らずに行ったにしては、あまりにタイミングがいい。

先生、ちょっと診せてもらえますか、と声をかける。
よっぽど辛かったのか、診ることになった。

丸椅子に腰掛けてもらったままで、客のいる前で、20分ほどの即興的独演会となった。
皆興味津々、固唾をのんで見ている。