すでに同社(医道の日本社)から三冊目を出版して七年目に入る。
初出版から数えて12年目、去年の11月には三冊共重版が決まり、第七版目となっている。
それなりの隠れた愛読者に見守られているのだなと感動さえも覚える。
ありがたいことですネ。
今回は操者が、からだの各動きに介入する際の介助、補助のかけ方、与え方を図解解説集として出版する。
この介助、補助に関しては、どうしても出版仏に残しておきたいことであった。
なぜなら、橋本先生の時代から、只今この時代まで、誰も手をつけていないことでありながら、とても重要なことなのである。
当初、当時は患者の動きに抵抗を与える、と習った。
今は、楽な動きを操法にとおす時代ではなく、快適感覚の快に問いかけた臨生の時代に入っている。
この只今の臨生は、からだの動きに介助、補助である。からだの動きをサポートすることに、操者の役割分担がある。
それは、橋本先生のメッセージと重複する。
つまり、動きよりも感覚を重視しなさいというメッセージである。
動きの感覚を重視する故に、今までの抵抗では間に合わないのである。
サポートする側の、介助・補助のかけ方、与え方が、ますます重視されてくるのだ。
二十数年前、柏樹社から操体法写真解説集が出版され、小生も先生の指示を受け、出版に関与したのであるが、臨床家の視線でみると、臨床家の要求を満たしていない、と思うことが多い。
- 作者: 川上吉昭
- 出版社/メーカー: 柏樹社
- 発売日: 1979/07
- メディア: 大型本
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- 作者: 橋本敬三,川上吉昭
- 出版社/メーカー: たにぐち書店
- 発売日: 2003/05
- メディア: 大型本
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臨床家の目線で、その要求を少しでも満たせるような、解説集を手がけてみたいと思い続けていたのである。
その願いが叶った、今回の出版となる。
一冊で済むと考えてはいない。完結するまでには二年ほど、かかるのではないかと・・。
それでも、願いが叶うのであれば、書き続けていくことは当然の本業である。
しっかり,腹を決め、精進します。