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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

コンサルタントとしてのアプローチ・・・3。

友松 誠(ともまつ まこと)

おはようございます。

 

操者はコンサルタント。こう書くと経営コンサルタントとか企業コンサルタントのようなイメージを持つ人がいるかもしれませんが、そうではありません。

経営コンサルタントとか企業コンサルタントといった通常のコンサルタントであれば、クライアントの頭の理解へアプローチを向け、納得していただいた上で、その会社の体質改善、健全化へ導いていくでしょう。

しかし、操者の場合は、クライアントのからだにアプローチし、クライアントの心とからだの調和に働きかけ、健康回復、維持、増進へと導いていきます。

通常のコンサルタント業も楽ではないでしょうが、操者も楽ではありません。自然法則を識っていく、そのプロセスは本当に楽ではないです。実践をとおして真剣に求道していく必要があります。その道は楽ではないですが、快であり、調和尽十方。

 

人生、楽ありゃ、苦もあるさ。歌の文句じゃないけれど、楽をすればそのぶん苦が待っているのです。向くべきは楽ではなく、快なのです。

臨床も同様です。楽な動きに問いかけていたのでは、からだは応えてくれません。楽は本人の都合にとってのもので、自然環境に適応しようとする本人のからだにとってのものではないからです。
瞬間急速脱力させて、からだの反応に責任を丸投げする?それが可能なのは余程の名人達人であり、それでも安全面で不安は残るでしょう。

往々にしてクライアントは楽を求めます。苦しみが多ければ楽を求める気持ちは解ります。同情もします。しかし、今まで楽を求めてきたから、からだの不調、からだとの不調和を生じさせて、拗らせていることが多いのです。

操者は快を意識し、からだが応えてくれるよう、からだにアプローチする。動かして診る診断分析法にしても、皮膚に接触する診断分析法にしても、快に問いかける。

 

快を味わうという役割はクライアントにあり、それによって健康回復に向かいますが、気持ちよさの質によって回復度は違ってきます。

では、最も気持ちがいいのは、どのような気持ちよさなのでしょうか。

橋本敬三先生はラジオ放送に出演した時、想念に関することで「一番気持のいいことは、やっぱり有難いって思った時じゃないですか」と仰っていますが、臨床で味わう気持ちのよさも有難いって思える気持ちのよさが望ましいと思います。

不快感が強い場合は、それが解消されていく時空での気持ちよさに意識が向きますが、それが解消されてくれば、その気持ちよさのなかに何らかのメッセージがあると、感じられる筈です。それに気づいた時、本心から有難いと思えるのです。

 

では、そのメッセージは、どこから発されているのでしょうか。

それは、この現象界に貫通する「愛と調和」という創造主(太極)の意志とか、現象としてかたちを表す以前の実相からではと感じられます。実相は久遠にして不変の大生命であり、無量寿の慈悲と無辺光の智慧と道が無碍自在する。

この絶対的真理がある事の、メッセージに気づけたとき、有難く出来ているんだと想う他なくなるのです。相対的報いの苦悩は消え去り、真の回復、健康維持増進への道がひらける瞬間でもあります。

 

2017春季東京操体フォーラム4月29日(昭和の日)に開催します!