おはようございます。
仕事がら「何を食べたらいいんですかね?」と聞かれることは多いです。
からだの使い方の指導をした後に、そう聞かれたりするものですから、くいつくところが違うだろ、と思わず言ってしまいそうになる時もあります。
よく新聞や雑誌でも、健康食品の宣伝が体験談付きで載ってたりするものですから、くいつきたくなる気持ちもわからないでもない。
特に中高年と呼ばれる年齢層の方は、そういう傾向があると感じます。どこか関節の動作時痛を抱えるようになってくると、軟骨のすり減りを気にする人が多い。そして、年齢的にそうなってくるものだと思い込んでいる。
だから、いきなり器質的な変化に目がいき、宣伝文句にくいついてしまう。
しかし、その年齢になったから器質変化が生じるのではない。
痛みという不快な感覚を伴う動きを、そのまま修正せずにしているから、機能がおかしくなり器質変化に進むのです。
ですから、関節の動作時痛がある場合、いきなり器質変化にくいつき、○○の軟骨成分の入ったアレを飲み続けても、芳しくない場合が多い。
動いてみて、痛みやツラさがあれば、その動きはからだの求めていない動かし方であり、からだは感覚をとおして、その間違いを教えてくれている。
それを無視して、痛いまま頑張っていれば壊れてきます。ですが、からだの声に耳を傾け、からだの求める調和のとれた動きに変えていく事で、修復は可能なのです。
からだは部品で成り立っているのではない。その相関相補の関係性、つながりこそイノチ。
動きとその感覚でからだは変わる、そういった面にもくいついていただきたい。