東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)

WBCワールド・ベースボール・クラシック)も僕のブログもいよいよ大詰めです。
昨日我等が日本代表は宿命のライバル韓国を6−2で快勝、1組1位での準決勝進出となった
・・・が、僕は全く違う所で野球ブームに火がついております。

漫画『MAJOR(メジャー)』である。


満田拓也原作の野球漫画でNHKでアニメ化もされている。

ひとりの野球少年が様々な苦難を乗り越えながら、
野球人として成長する姿を描いたスポ根漫画である。

この主人公の吾郎くんときたら本当に良く故障する。
そのどんな困難にも負けずに立ち向かう不撓不屈の
精神力には本当に多くの感動を頂いているが、
その全くからだの声に耳を傾けない傍若無人な
からだの使い方は治療家としては目を覆いたくなる。
「おい、コラっ!吾郎。もっとからだにききわけろ!!」
とひとり漫画に向かって言葉掛けをしてしまう程です。
そんな中僕が特に大好きなエピソードがあります。

主人公吾郎くんの父親はプロ野球選手でピッチャーでした。
特に目立った活躍がある訳でもなく1軍と2軍を行ったり来たり、
でもそんな父親を吾郎くんは心から尊敬し、父親も吾郎くんのことを
心から愛していました。
ところがある日、父親は肘の故障で引退を余儀なくされたのです。
大好きなお父さんの野球が取り上げられてしまうと吾郎くんは落ち込みました。
そんな吾郎くんの姿をみて父親はピッチャーを捨て、バッターとして
プロ野球に残ることを決心しました。そしてその為に死にものぐるいで
練習に打ち込みました。『自分が吾郎くんに残せるものは野球しかない。』
そして見事にバッターとして新たな野球人生を歩みだしたのでした。
めでたしめでたし・・・とは行かないのですが後はお暇なときにでも
読んでみてください。

この父親の生き方って本当にカッコいいと思います。
吾郎くんに心配かけまいと多くのことを語らないまま
ひたむきに野球に打ち込むその後ろ姿で、吾郎くんに
生きるために大切なものはなんなのかを伝えているのです。
親父の背中ってヤツは生き様の百科事典のようです。

東京操体フォーラムにも三浦理事長、今顧問を始めとした
大勢のカッコいい背中をもっている親父達が集まっています。
僕も子を持つ親父の中のひとりとして、自分の背中を見られても
恥ずかしくないように清く正しく美しい背中作りに励んでいきたいと
思います。

それでは明日からは東京の鵜原さんの出番です。
福岡はずいぶん桜が開いてきましたが、東京の桜はどうですか?
三茶のターミナルビルから見える桜も最高ですよね〜。

秋穂一雄