東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

スイカ

こんばんは、今日も一日お疲れ様でした。やっと一息の小代田です。今日から7月でしたね。昨日が30日。6月の最終日だったから当たり前なんですけど、ちょっとビックリしました。
こんばんはと言ってもこの時間、今頃皆さんお休みですよね。ですから明日の皆さんに向かって今日のブログを書きたいと思います。
今日も暑かったですねぇ。でも夏らしい濃い水色、そんな空がきれい広がる一日でした。仕事で車を運転しながら、ふと昔家族で食べたスイカのことを思い出していた。「最近皆でスイカを食べることもないなぁ」なんて思いながら。
昔夏になるとおじいちゃんがスーパーカブの後ろに畑で取れたスイカをのせて帰ってきた。おやつという名のお菓子が存在しなかった我が家。スイカもなかなか買ってもらえず、私にとって丸ごとのスイカはちょっとした憧れだった。そんな孫を不憫に思ったのか、祖父は畑の隅にスイカを毎年植えてくれた。素人が作ったスイカだから、おせいじにも美味しいとはいえないものが多かったけれど、それでもたまにとても甘くて美味しいスイカが我が家にやってきた。それを夕飯の後に皆で食べた。
そんな話から、患者さんと三色そうめんの話になった。
ふと気がつくとそうめんは白一色になっていたが、昭和の夏、その食卓にのるそうめんといえばピンクと緑のそうめんが混ざった三色そうめんだった(少なくても我が家では)。
子供の私はピンクや緑のそうめんをアイスの当たりのような感覚で我さきにと急いで取ったものだ。エアコンの無い部屋に吹き込んだ心地よい風と、患者さんと話したそんな夏の懐かしい光景が、このうだるような暑さを少し涼しくしてくれた。
治療院に帰って仲間と昔食べた夏のおやつの話になった。凍らしたバナナの話。そう言えばそんなのあったなぁ。
「今の子供たちは将来そんな風に夏を思い出したりするのだろうか」そんなことを話ながら、ふとそんな食べ物の思い出は、誰かの思い出とセットになっていることに気がついた。平日仕事でほとんど一緒にいれなかった母と作ったおやつであったり、お盆に父の実家に里帰りした時に食べたおば達が作ってくれた料理であったり、海や山、そして畑で祖父や父達と食べた何かであったり。きっと美味しいお菓子や料理を食べることもあったと思うのだが、不思議と思い出すのはそんなものだ。
何が言いたいか、よく分からなくなってきてしまったが、これからを生きる子供たちにもそんな思い出が将来残ってくれたらと思う。
ちょっと操体とは話がそれてしまったが、橋本敬三先生もぶどうを凍らして食べていたって言うし、思い出に残るおやつや料理って言うのも一つの食の方向性ではないか、なんてこじつけてみる。
あ〜、凍ったぶどうを美味しそうに口にいれる橋本先生の姿を想像したらお腹がすいてきた。
今度すごく晴れた日があったら久しぶりにお手製バナナキャンディーを作ってみよう(作り方は1.バナナに割り箸など棒をさす2.バナナをアルミホイル(ラップ?)でくるむ3.
冷凍庫に入れて凍らせる。以上)。そうしたら、この憂鬱なぐらい暑い暑い毎日に楽しみがひとつ増えるかな?
さて、目覚めた朝、今日はどんな天気だろう。皆さんのいる場所はどんなだろう。今日も皆さんにとって大切な一日でありますように。


小代田綾

8月28、29日は大徳寺玉林院にて「東京操体フォーラム in 京都」開催
9月18、19日スペイン、マドリードにて「操体セミナー in スペイン」開催