東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

『共鳴する』

少々シリアスな内容から入りました今回のブログですが、2日目の今日からは気持ちを切り替えてハッピーな内容で書いていきたいと思います。昨日も書きましたが今回のリレーブログのテーマは『時空を超える』という壮大なテーマが設定されています。一口に『時空を超える』とは言っても、時空の超え方なんて学校で習った事は無いし、おばあちゃんの知恵袋でも教えてもらった事などありません。しかし、実際に私は時空を超えた瞬間を目の当たりにした事があります。厳密にいうなれば『空間を超える操法』を2回程受けた事があるということになると思います。最初は2009年秋季東京操体フォーラムの三浦理事長のメインセミナー中でのモデルをやらせて頂いた時に体験した1回で2回目は2010年の5月にあった実行委員勉強会の中ででありました。丁度その時のフォーラムの終了後にまとめたレポートの中にその時の様子を書いていたのでここで抜粋して紹介したいと思います。

「講義が始まると三浦理事長は参加者からモデルを3人募り、モデルにからだのポジションの極性をききわけさせた。この極性のききわけもその人のボディーの状態によって安楽な姿勢は変化するので、よくからだにききわけて選択しなければならない。私は頭を三浦理事長の方に向けた仰臥位のポジションが最も居心地が濃く感じられた。今回は偶然にも私以外のふたりも同一の方向がもっとも安楽位打と云う事なので、そのポジションから感覚のききわけを始める事になった。三浦理事長は「では今から始めますので、良く見ておいてください。」といったままモデルに背を向けて無言のまま椅子に腰掛けていた。私はしばらく無音の状態でからだの感覚に意識を向けていると、肩甲骨周囲に温感が付いてきた。さらにその肩甲骨周囲が細かく振動し始めた。軽い筋痙攣のような状態なのだが、そのバイブレーションがとても気持ちが良い。しばらくその感覚を味わっていると徐々に波が大きくなり背中全体が緩やかに波打つようになり、海の上に浮かんでいるような感覚になった。これらは私自身が意図して動かしているものではなくからだが自然に表現した無意識の動きである。私はそのからだが付けてくる動きの気持ちの良さに身もこころも委ね味わっていると感情とは無関係に目から涙が溢れ出て来た。私自身は特に感情的になっている訳でもなく、ただ客観的に自分自身のからだに起こる現象をただ楽しんでいる観客のような気分でした。わたしのからだに起こった現象が何によって引き出されたのかはわかりません。この現象は何も特別なマジックを用いたのではなく、快適感覚と向き合ううちに余計な装飾品が削り取られてシンプルな形態へと変化したものなのではないかと思われる。この臨床実技の終了後私以外のふたりもやはり同様の体験を下と云う事であるので、同じ空間内にいる三人が、同時に同様の体験をしたと云う事実は大変面白い。講義の締めくくりに三浦理事長は、自分自身に限界を作って可能性を殺してしまうのではなく、限界などないのだと挑戦して欲しい。操体は今目の前にいる患者だけではなく、時間と空間を超えて広がれる可能性があるのだと語った。事実今回特別講師をして頂いた田中稲翠先生もつい先日、三浦理事長から触れる事の無い空間を超えた治療を受けたという話をしてくださいました。生前操体法創始者である橋本敬三医師は「操体は100年先の未来の事をやっているのだから皆に理解されなくて当然だ。」という話をされていたらしい。橋本敬三医師のいう100年先の未来も近づいて来つつあるのかもしれない。」

その時の雰囲気が少しは感じて頂けましたでしょうか。そして2回目は毎月第2日曜日に行われている実行委員勉強会の席での事でした。その中で何名かの実行委員がモデルとなって、全く触診も動診も無いまま無意識のうちにからだの動きが現れ始めました。その時私は福岡からパソコンのSkypeというソフトを使って勉強会に参加していたので、「これだけ距離が離れているのだから・・・」と高見の見物を決め込んでいましたのですが、突然からだが大きな渦の中に巻き込まれたかの様な感覚に包まれました。まさかパソコンの画面を通して操法を受ける事があろうとは思いもよりませんでしたので、その時わたしのからだに何が起こっているのか全く理解が出来ませんでした。その時の事でハッキリ覚えているのは、私が操法を受けている最中にパソコンのスピーカーからノイズの様な音が聞こえていました。私のからだとうちのパソコンが同時に東京の三軒茶屋の三浦理事長から発せられた何らかの波動を感じて共鳴現象を起こしていたのです。

この現象が何であるかをまだ私自身は理解する事が出来ていません。しかし、決して今まで感じた事の無い、全く新しい感覚ではなく。三浦理事長の治療所や講習の席、そして東京操体フォーラムの実技中など、三浦理事長の操法の実技を見させて頂いている時に毎回のように感じる独特な感覚に非常に近いものです。これは私自身の感じ方かもしれませんので説明するのは難しいのですが、フォーラムに参加された事がある方であれば、「あ〜、あの感じね。」と納得して頂けるものと思います。もしまだ体験した事の無い方は是非東京操体フォーラムに足をお運び下さい。あれっ?宣伝みたいになってます?


梅雨の楽しみ紫陽花です。

東京操体フォーラムin 京都2011は8月28日(日)に開催されます。北村翰男(奈良漢方治療研究所、奈良操体の会)、三浦寛

Sotai Forum inMadridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛

2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。