「医療者は患者自身であり、医師は治療の指導者、コンサルタントの場に立つだけ、ということです。」(生体の歪を正す 〜橋本敬三論想集〜 P.346)
三浦先生は、「操者、患者、からだ、三位一体」とか「俺は、患者ではなく、からだを観ている」と、よく話されます。
私は、先の橋本先生の言葉をふまえて、
操者(指導者) ― 指揮者
からだ ― オーケストラ
患者 ― 聴衆
と自分の言葉に置き換えて理解しています。
指揮者が向き合うのは、オーケストラです。そして、指揮者はオーケストラから美しい響きを導き出し、感動するのは聴衆です。
演奏するのは「からだ」です。それを聴いて(感覚のききわけ)、感動する(快を味わう)のは患者です。そして、三者はコンサートホール(治療の時空)において、より大きな歓喜(快の波動)に包まれるのです。
山野真二
■Sotai Forum in Madridは、9月24日、25日の二日間、マドリードにて開催致します。三浦寛他
■2011年秋季東京操体フォーラムは11月6日(日)、東京千駄ヶ谷津田ホールにて開催予定です。