東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

アヴェ・マリア

世に「アヴェ・マリア」と題する曲はいっぱいある。それほど多くの作曲家にとって「アヴェ・マリア」は興味の尽きないテーマである。
その中で、バッハ/グノー作(編)の一曲を取り上げてみたい。
これは19世紀のフランスの作曲家グノーが、バッハの平均律クラヴィーア曲集、第1巻、第1曲、ハ長調BWV.846のプレリュードの部分を伴奏にして、歌曲「アヴェ・マリア」を作曲したために、2人の合作として表記される。(私が語らなくても有名な話です)
おそらく、グノーさんは(他の多くの作曲家がそうであった様に)バッハを敬愛し、平均律クラヴィーア曲集を深く勉強したことだろうと思う。そして何度も何度もトレースしているうちに、この曲から、現在私達が聴いているあの美しいメロディが立ち昇ってきたのだろうと想像される。
操体の世界において、現在我々が学ばせて頂いている三浦先生の“仕事”は、橋本先生の“仕事”に対する上記の様な関係に位置するものではなかろうか。と私は受け取っている。
どうか、皆さん、バッハのプレリュードとバッハ/グノーの「アヴェ・マリア」を続けて聴いてみて下さい。

半蔵