東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

5. 人間はどこに向かうのか?

『命は「生命」と漢字で書く場合と、ひらがなで「いのち」と書く場合があります。生命と書くと、生命科学とか生命維持装置など、何となく物理的なイメージですが、それらを「いのち科学」「いのち維持装置」とは表現しません。
いのちは、物理的なイメージではなく、何か見えないものを含んでいるイメージです。命という表現には、エレガントさを感じますね。
命、つまりいのちはなくなりませんが、生命はなくなります。この言葉は、今まできわめて宗教的な、宗教者による論争というか命題のようなイメージが強いですが、ひとつの大きなテーマとして科学的に研究することが重要だと思います。すでに、科学者以上に一般市民が興味を持っています。』
村上(184p)

『今、関心を持っているのが「合気」です。その究極は、相手と魂がつながることであり、熟達するとできてしまいます。「気を合わせる」と書きますが、それはそういうことだそうです。』
矢作(188p)

3・11以降、専門家の言葉は、「権威」から「参考」に変わったのだと思います。
多くの人々は、市民、一般人、生活人としての日常の視点から「実用」を求めています。
村上先生の提唱されている「健康院」に期待します。

『科学ではまだわからないことでも、現時点での自分たちの理解力で証明できないから否定するのではなく、少なくとも効果が上がっているのであればそれを認めようというのが科学本来の精神ですから、健康院ではそれを大いに研究してもらえばいいのです。解析は。あとでついてきます。』
村上(152p)

おっしゃるとおりです。


半蔵