東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

出雲大社平成の大遷宮

梅雨入りしたと言いつつ、スッカリ夏の装いの出雲之国ですが、今
年の出雲は例年に無く熱い夏です。ベタな出だしで恐縮ですが、今
年は60年に一度の出雲大社平成の大遷宮がある年だからなので
す。

しかも、ダブルで目出度いことに、今年は20年に一度のお伊勢様の
遷宮でもあるという、『W(ダブル)遷宮という喜びも二倍二倍!
高見山ばりに喜んでいる出雲之国です。

国宝である現在の御本殿は、1744年に延享の御造営以降、これまで
3度の遷宮が行われました。私も未だ記憶に新しいですが、平成20年
4月に、御祭神である大国主大神が御本殿から御仮殿に御遷座される
「仮殿遷座祭」が執り行われました。
そして、翌21年から、御本殿のみならず摂社末社も、修造工事が
進められてきました。

御本殿の修造は、大屋根檜皮(ひわだ)の撤去、野地板の修理など
を経て、新しい檜皮による葺き作業も平成24年3月に終了しました。
そして夏には、修造期間中御本殿を覆っていた大きな素屋根も取り
除かれ、新しく生まれ変わった御本殿がうっすら姿を現わしました。

何せ言っても、島根県は知らないけど、出雲大社は知っている!
と言うのが、多くの都会の方々のコメントで、オマケに砂丘も有名
ですよねと、他県もゴチャ混ぜです。出雲之国としては、今年位は
名誉挽回をはかりたいところです。

今年の大遷宮を考え、昨年辺りから急ピッチで、社周辺の再開発
が進み、潰れかけていたような店舗が次々とよみがえり、俄に活
気を帯びてきました。
昨年までは寂れたシャッター通りの様だった通りも、今では平日
でもそこそこ、人で賑わうようになって来ました。

参考にした町作りは、やはり、伊勢神宮おかげ横丁だった
ようです。
さすがにおかげ横丁のように、何百億もかけることは出来ませんが、
ボツボツ集客になっているようです。

しかし、個人的に今回の平成の大遷宮で一番嬉しいのは、出雲大社
最大のパワースポットである、『素盞社(そがのやしろ)』が又、
お邪魔出来るようになったことです。何と言っても、本殿の真後ろ
に当たるような位置にで〜んと構える社は何とも言えず素敵です。

と言っても、いつもの如くお社はあくまでも、ランドマークでしか
なく、本当の意味でのパワーを持っているのは、お社後方の『岩』
たちです。
お社、ま裏の岩も結構な感じですが、寧ろ後方左側にある岩から
漂うパワーが尋常ではないエネルギーを感じさせます。
さすがに、直接触れることが出来ないように、ロープが張ってあった
ので、コレに関しては出雲大社Good Job!と思わず叫んでしまいました。

俗世にまみれた我々が、神域のパワーポイントに直接触れるなんて
愚行は、絶対にやってはいけない行為なのです!
その良い例が、素戔嗚尊祭神と祀る、出雲市佐田町須佐神社
のご神木はかつて、自称スピリチュアルなんちゃらと名乗るお方が、
素晴らしいなどと本で紹介したもんで、来る人来る人がペタペタと
ご神木を触って帰るものですから、
気が枯れてしまう、いわゆる『汚れ』た場所となってしまい、
以前は、神社入り口からでも、天に向かって立ち上がるような光の
柱が感じられたのですが、今ではみる影もありません。

嘆かわしい話しですが、無知とはこうも怖いものなのです。
神のエネルギーは直接触れなくても、充分に吸収出来るのです。
神のエネルギーは、選ばれたごく一部の人にだけ与えようなどと、
ケチ臭いことは申しません!
場を荒らすことさえしなければ、無限の愛の如く我々に平等に注いで
くれるのです。

礼儀を守り、正しく参拝し、恩恵を戴くといった、我々側の参拝に
おけるルールさえ遵守すれば、必ず暖かく見守って戴けるのです。
欲を張らない、幸せのシェアの法則こそ、橋本敬三が言われていた
『バルの戒め』そのものなのです。

是非、今年は60年に一度の『W遷宮の年ですから、お伊勢様だけ等
とセコいことは言わず、砂丘の近く、出雲の地へいらっしゃいませ〜