だれだって批判されたないし、干渉されすぎるのは避けたいが、
陽るくとも目立ちすぎれば、出る杭が如く叩かれることも多い。
ホンモノであっても定説を覆す際には、陰で嫌われることが多い。
といって人の性なのか、隔たりに気付いたら黙ってはいられない。
隔たりを感じて批判する側にも、崩したくない信念があるだろう。
ぶつかる理由がある。立派な信念といえど例外なく陰と陽はある。
その本人の輝いていた時代背景、絶ちがたき過去への拘りもある。
人知れず山奥で修行しているならともかく、風と気の吹くままに、
川の流れが如く、地球の回るままに過ごすには・・険しいこの世。
そうなのだ、人の世ではバランス感覚が常に要求されてしまうから。
ただ、陰陽の組みあわせには共通した法則性、つまりルールがある。
「太極」におさまらない「陰と陽」など、生じることはない。
「陰と陽」の組み合わせとは、お互いに作用し合いそれぞれ「太極」
に近づけようとする作用によって、それぞれを識別しているのだから。
陰と陽の”大調和”である「太極」。
コレを程よく切り取っているから、結果的に陰は成立している。
引用という作用と、引用という反作用のようなもの。
この微妙で精妙なバランスとは、まさに法則性がある。
陰陽でも、陰的作用の”右”と陽的作用の”左”の渦巻きは面白い。
渦の働きそのものが、イノチを生みだしてくれている感じがある。
そう!操体法の臨床で「D3」といえば「渦状波Ⓡ」である。
その臨床感覚はまさに、「心身」の過干渉を「からだ」に戻してくれる。
「身体」と「心」は共に陰陽的であり、「からだ」は太極的だともいえる。
※今日の一言
「人が変わるためには、自分についての意識を変えることが必要だ」
おしらせ
2015年冬季東京操体フォーラム 12月5日(土)6日(日)二日間開催決定
詳細は東京操体フォーラムHPをご覧下さい