「自分の思い通りにしたい」と思うことはよくあります。
肯定的に受け取れば「意欲がある」、「意志が強い」、
「自分の道を邁進する」といったイメージに繋がりまし、
否定的に受け取れば「わがまま」、「自己中心的」、
「幼稚っぽい」といったイメージに繋がります。
ここで僕が言いたいのは、
いくら「自分の思い通りにしたい」と思っても自分の
思い通りにならないことはあるということです。
当たり前ですが。
けれども思い通りにいかなくて嫌な思いをした時に
「私はネガティブな感情を抱いた。それ以上でも
それ以下でもない」で済まずに、ずっとネガティブな
エネルギーを引きずってしまうこともあります。
特に「自分の思い通りにしたい」、「コントロールしたい」
という気持ちが強ければ強いほど、結果に執着すれば
するほど、それが叶わなかった時の心の代償は大きいと
思います。僕もそうですがこんな時ほどネガティブな
エネルギーに囚われやすくなります。
「あの痛みを取ってやろう」、「あの歪みを矯正してやろう」
そんな気持ちで臨床に臨んでいた時期があります。
よかれと思ってやっていたんですが、
その気持ちが強すぎて「痛みを取ること」、「歪みを取ること」
に囚われてしまうことがありました。
ですから痛みや歪みが残っていると「症状をゼロに出来な
かった」とへこんだり、時には「(健康にとって)やっち
ゃいけないことをやるからそうなるんだ」とか
「ちゃんとケアしに来ないからだ」と(心の中で)相手の
せいにしてしまうこともありました。
随分後になって気づきましたが、出発点がポジティブでも、
「○○したい」という気持ちが強すぎると、気づけば
ネガティブなエネルギーに囚われていたなんてこともある
ということです。
ここをスルーしてしまうと知らず知らずのうちに
ネガティブなエネルギーを周りに発散している
可能性があります。
2016年春季東京操体フォーラム 4月29日(金)昭和の日 開催決定
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