「好きこそものの上手なれ」という言葉がある。
僕はこの言葉が好きだ。
知識が少なかろうと、経験が浅かろうと、照れずに、
ごまかさずに「これが好き」と言えることは素敵だと
思う。
何かを身に付けようと思った時、「ここに辿り着いた
ら、これだけのものが身に付く。それによってこれだ
けのものが得られる。」と目標を定めてスタートする
ことはよくある。
僕もそんなふうに何かをスタートさせることがある。
そこに到達するまでに辿るであろう地図を握りしめ
て。なるべく最短ルートで「下手」から「上手」に辿
り着けるように。苦しくなったら「何のために」を思
い出して、自分を奮い立たせながら。
でも、ある瞬間から「何のために」という動機が消失
することがある。そんな時は、真っ暗になっても泥だ
らけで遊んでいるかのように、「ご飯ですよ」の声が
耳に入らないかのように愉しんでいる。
そして、いつの間にか地図を手放していることに気づ
く。
「動機」が「好き」に変わる瞬間がある。辿り着くこ
とよりも、辿っていることが愉しくなる瞬間がある。
僕はそんな瞬間が大好きだ。
一週間ありがとうございます。
明日からは「好きこそものの上手なれ」を体現してい
る寺本実行委員です。お愉しみに。
2016年9月 新創生期操体法特別臨床講座 開講!