「よく分からないです」
臨床後に「今どんな感じですか?」と伺うと、こんな
返答をいただくことがあります。
操体に出会う以前は「よく分からないです」と言われ
ることに不安を感じていました。自分のやったことが
効いているのか、効いていないのか分からなかったか
らです。
他にも
「良くなった気がする」
「何となく変わったかも」
「多分効いているんだと思います」
といった返答に対しても同様でした。
けれども、今は「これでいい」と思えるようになりま
した。
届いてくるメッセージは速達ばかりではない、という
ことに気づけたからです。
その場での変化を急かさなくても、普段の生活の中で
ふと気づいていただけるような変化もあります。
もう少し長い目で、ゆっくり届けられるメッセージに
気づいていただくのを待つことも、臨床家のつとめで
あるように思います。
よく分からなくても、ちゃんとからだは変化している
んですから。
果たして臨床とは誰の仕事なのか。
操体の目線から捉えた臨床に興味のある方は、
春季フォーラムでお待ちしております。