2018-09-04 トンボと小指 瀧澤 一寛(たきさわ かずひろ) 朝の日課で家の前の坂道を歩いていると、トンボを見かけるようなった。季節は夏から秋へ移ろっている。ある日、手をかざしながら空を見上げていると、一匹のトンボが左手の小指にとまった。10分の1か。センスがあるトンボだなと、なんだか嬉しくなった。自分の周囲がさらに広がったような感じがした。