鶏が卵を産む。
生んだその卵の殻にはカルシウムが11グラム存在しているとする。
しかし、その鶏の啄んだエサにはカルシウムが1グラム程度しか配合
されていないこのパラドックスを、現代の栄養学、生理学だけでは説
明できないのである。
しかし安保徹博士は、生体内でカリウム40がカルシウムに転換してい
る事を医学界も認めていると語っていた。
このことは、渡り鳥がほとんど食べないまま、地球を半周するほど飛
び続けることができるのは、生体内エネルギーには三つの方法があり、
その三つ目を生かしているからだよ、と語られていた。
それは、①酸化系
②解糖系
③核エネルギー系
この三つ目によって、体内で元素転換を行えるからということになる。
このことはフランスの生化学者、ルイ・ケルブラン氏の「生体による
原子転換」という説で立証されており、鶏の殻も不思議ではあるが、
これにより証明されていることになる。
(注:「原子転換というヒント」、三五館~久司道夫著~)
人間の「食」において、橋本敬三師も葉緑素の重要性を著書で説いた。
これも角度を変えてみれば、何故緑の植物を食べて赤の血が動物に生
じるのか、つまり葉緑素がヘモグロビン(=血色素)に転換することは、
千島博士の語った腸絨毛組織の腸管造血という生理機能ではないか?
千島博士は「細胞内新生説」を唱えていたが、それを応援するかのよ
うに「細胞内共生説」という、真核生物細胞の起源を説明する学説が
マーギュリス氏により1967年に発表され、三木成夫博士も支持した。
さて一週間「常識を疑う目」というテーマで書き連ねて参りましたが、
私自身、実に不思議なことは、このようなことに興味を持つこと。
自分自身で実際に臨床で感じることを元に、調べ考え、また師と語り、
さらなる疑問を生じて興味が尽きないことにあります。
東京操体フォーラムは、まさに三浦理事長の語る「常識を疑う目」を
養うこと、天然自然のコトワリを伝えて頂き、実践するなのです。
・・・ということで、一週間有難うございました。
11月23日開催「2018秋季東京操体フォーラム」でお待ちしております。
2018年秋季フォーラム
日時:2018年11月23日(金)
時間:9時45分開場 10時00分〜18時00分
会場:ルーテル市ヶ谷センター会議室
東京都新宿区市谷砂土原町1-1 http://www.l-i-c.com/
参加費用 10,000円(事前申込みのみ。当日受付は致しません)
明日からは、香実行委員の登場ですよ!お愉しみに~!!