1897年、フランスの生物学者ルネ・カントン氏は、現代でも考え
られないほどの奇妙で常識を外れた実験をしている。
その大胆な実験とは、氏の飼っていた愛犬の血液(注:約0.9%塩分)
と、海水(注:約3%塩分)の10分の一である約0.29%に海水を薄めた
ものを取り替えてしまったのである。
これは常識的に考えれば、血球成分もなく、溶血を招きかねない事
で、輸血や輸液と全く異なる危険な実験であった。
さて、この愛犬の運命や如何に?
カントンの犬はその後グッタリしてしまったが、やがて元気を取り
戻して、実験前よりも元気になって飛びまわったというのである。
常識的には考えにくい事に思えるかもしれないが、千島学説的考察
を加えて見るなら、愛犬の体細胞自体が血球細胞に戻ったことで補
充されたとすることで、不思議ではあるが有り得ることになる。
しかし当時、カントンの実験自体黙殺されたのは当然であろう。
本来の目的とは異なっていて、ある意味皮肉的ではあるが、ルネ・
カントンの功績は「タラソテラピー」の海水療法として細々ではあ
るが愛好者は残っている。
2018年秋季フォーラム
日時:2018年11月23日(金)
時間:9時45分開場 10時00分〜18時00分
会場:ルーテル市ヶ谷センター会議室
東京都新宿区市谷砂土原町1-1 http://www.l-i-c.com/
参加費用 10,000円(事前申込みのみ。当日受付は致しません)