東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

Dr.プラークという扱い⑤

千島学説には橋本敬三師のような支持者もいる。

 

後継者、支援者でもある森下博士が現在もその考察を続けており、血

液中に蠢くように認められるものを先輩指導者に尋ねるたび、「それ

はゴミ(プラーク)だ」と、失笑され続けていたと森下博士は語る。

 

ガストン・ネサン氏はそれを「ソマチッド」と名づけてしまった。

私にはそれが良いのか悪いか判別できないが、少なくとも現在におい

てソマチッド自体、いわゆるトンデモ説として一笑に付す方は多い。

 

 

それとは別に、千島博士と交流のあった人物として、旧ソ連の女性学

者レペンシス・スカヤ氏は、鶏の卵黄球から赤血球が生まれる現象を

観察して論文を発表している。

 

その論文の要点は、細胞間の無構造な物質から細胞が新生されるとい

うことであった。

そして勿論、ウイルヒョウの説を支持する学派は、即否定した。

 

これを支持して意見交換を深めていたのが千島喜久夫博士であり、こ

の説を更に考察したうえで、「赤血球を新生させた卵黄球は、赤血球

の分化や退化によってできたものである」・・と主張されている。

 

当然のようにこれも批判を浴びてしまうが、当時「生物科学誌」に、

 

「細胞が分裂以外の方法で新生するという新事実を、中世期前だと言

われることこそが、オーソドックスを無批判に信仰する中世的態度、

ダーウィン以前の思想だと私は言いたい」

 

「細胞が分裂でなく移動もしないで、その場所に新たに出現する以上

研究者は、その厳たる事実の前に素直でありたいものです。

事実こそ最高の権威をもって審判を下すでしょう」・・・と。

 

 

 

2018年秋季フォーラム 

日時:2018年11月23日(金)
時間:9時45分開場 10時00分〜18時00分
会場:ルーテル市ヶ谷センター会議室 
東京都新宿区市谷砂土原町1-1  http://www.l-i-c.com/

参加費用 10,000円(事前申込みのみ。当日受付は致しません)

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