石田さん、紹介いただき有難うございました。
今週担当する岡村です、よろしくどうぞ。
今回の「アート」というテーマに沿っているか疑問ですけれども、
私的感覚で書き連ねて参りますのでよろしくお願いします。
それは26年前に勤めていた、目黒区の整形外科での出来事でした。
80代の女性患者さんが教えてくれたことがありまして、不思議と既に
25年近く経つのに忘れられない。
その方は毎日毎日散歩を兼ねて、目黒不動尊にお参りしているらしく
同じ場所で毎日、押すだけのカメラで1枚スナップ写真を撮っていた。
ある時、本人が驚くような目黒不動尊をバックとした神々しい写真が
撮れていたらしく、その方曰く、「急に頭の中に写真展に出しなさい」
と言われたような気がして、それを写真専門誌に応募したところ、そ
の写真は、見事に写真専門誌の読者部門の特賞に選出された。
話の最後にその女性は、微笑んで僕にこう語った。
「あの写真は、お不動様が私に撮らせてくれたのよ」
まぁ、当時はこの意味もさっぱりわからなかったが、今になってみる
となんとなく、そのフィルム写真に現れていたであろう「アート」感
を時間と空間を、超えて味わっていたりするのである。
2021年秋季フォーラム
2021年11月23日(火)勤労感謝の日 ハイブリッド開催
テーマ「アートと操体」