私の母方の実家は、気仙沼駅の二つ先の上鹿折(かみししおり)という所にありました。
昔は大船渡線の駅でしたが、震災後不通になり、大船渡線のバス路線駅となっています。
東京の品川戸越で生まれ、2歳から8歳までは、千葉市のいわゆる団地で育った私にとって、この上鹿折の母の実家は、異次元空間でした。今は新しい家が建っていますが、私が幼い頃は、茅葺き屋根の大きな家でした。
(母方の実家は、江戸時代は庄屋的なところだったそうです)
そして、家の周囲は山でした。
茅葺きの家で、五右衛門風呂があって、トイレ(と言うか厠)は外にありました。
お風呂の電気は蛍光灯ではなく、電球でした。
トイレは当然ながら水洗ではありませんし、薄暗い電球です。
夜、風呂やトイレに行く時に、空を眺めると、気分は「まんが日本むかし話」でした。
勿論電信柱などないので、月明かりみたいな感じで山が見えます。
はっきり言ってかなり怖かった記憶があります。
2022年秋季東京僧体フォーラムは11月23日ハイブリッド開催致します。