明けましておめでとうございます。
本年も東京操体フォーラム実行委員リレーブログをどうぞ宜しくお願い致します。
今週は友松の担当となります。
テーマは「うらおもて」ということでリレーしています。
今日は元旦。
元旦は一年のはじまりであり、一年のはじまりには年神様を向かい入れる風習がある。
年神様を向かい入れるために、門松やしめ縄、鏡餅、正月飾りを飾ったりする。
こうした飾りには、シダ類の細かい葉っぱが無数についた裏白というのがついている。
裏白は、その名の通り、葉っぱの裏側が白くなっているから裏白。
裏白を一緒に飾るのは、心に裏表がない清廉潔白、裏を返しても心は白いということを表しているのだという。
しかし、そのまた裏を返せば、人間の心には裏表があるという事を示唆しているようにも思える。
心の裏、裏の心とは何なのだろうか。
その一つには、何かをしようとする裏で対価や見返りを求める心があるという事。
これは、確かに誰にでもあるし、なければ人間社会、特にビジネスなどは成り立たないであろう。
しかし、見返りばかり求めたり、対価の比較ばかりしていると、自分の気持ちよい行いも気持ちよくなくなってしまったり、素晴らしい生き方をしていても素晴らしさが霞んでしまう。
見返りを求めるとか、対価の比較が悪いというのではなく、そこに囚われてしまうのが良くないという事。
本来的には、生きているだけで素晴らしい事であり有難い事なのだから、そこに心を向けてみる。
どんな状態、状況であれ年を越して新年を迎えられた事は確かなのであり、この根本的事実には裏も表もない。
そこにあるのは、生かされて生きているという感謝と、その事実に基づく自信と満足。
真っ新であり、明けましてであり、誰もが年神様とともに祝える御目出度うのハーモニーなのだと思います。