東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

テーマ「うらおもて」・・・1

明けましておめでとうございます。

本年も東京操体フォーラム実行委員リレーブログをどうぞ宜しくお願い致します。

 

今週は友松の担当となります。

テーマは「うらおもて」ということでリレーしています。

 

今日は元旦。

元旦は一年のはじまりであり、一年のはじまりには年神様を向かい入れる風習がある。

年神様を向かい入れるために、門松やしめ縄、鏡餅、正月飾りを飾ったりする。

こうした飾りには、シダ類の細かい葉っぱが無数についた裏白というのがついている。

 

裏白は、その名の通り、葉っぱの裏側が白くなっているから裏白。

裏白を一緒に飾るのは、心に裏表がない清廉潔白、裏を返しても心は白いということを表しているのだという。

 

しかし、そのまた裏を返せば、人間の心には裏表があるという事を示唆しているようにも思える。

心の裏、裏の心とは何なのだろうか。

その一つには、何かをしようとする裏で対価や見返りを求める心があるという事。

これは、確かに誰にでもあるし、なければ人間社会、特にビジネスなどは成り立たないであろう。

しかし、見返りばかり求めたり、対価の比較ばかりしていると、自分の気持ちよい行いも気持ちよくなくなってしまったり、素晴らしい生き方をしていても素晴らしさが霞んでしまう。

 

見返りを求めるとか、対価の比較が悪いというのではなく、そこに囚われてしまうのが良くないという事。

本来的には、生きているだけで素晴らしい事であり有難い事なのだから、そこに心を向けてみる。

どんな状態、状況であれ年を越して新年を迎えられた事は確かなのであり、この根本的事実には裏も表もない。

そこにあるのは、生かされて生きているという感謝と、その事実に基づく自信と満足。

 

真っ新であり、明けましてであり、誰もが年神様とともに祝える御目出度うのハーモニーなのだと思います。