おはようございます。
私は、本格的に操体を学びはじめて20数年となる。
学びはじめの頃、「何を学んでいるのか」と考える事が多かった。
自分自身に対する疑問形の問いかけであり、治療技術が学びたくて入門したのに「こういう症状にはこうする」といったことは教えてもらえない。
しかし、教えていただいたとおりに行ってみると効果は高い。
なぜ、効果が高いのか?
自分のそれまでの治療に対する考え方からでは、捉えきれない世界。
その捉えきれない世界は、生命からすれば当たり前の世界でもある。
生命からすれば当たり前でも、その当たり前になかなか気づけない。
大空を舞う鳥や水の中を泳ぐ魚のほうが、その当たり前を知っており、それだけ自由に生きているようにも感じられる。
何か、人間それも社会の枠組みに浸かった大人ほど、生命からすれば当たり前の事が分かりづらくなっているように思える。
そして、何か不自由な生き方となり、バランスを崩して病を抱え、それでも人間社会の枠組みの中での考え方に価値を求め、その小さな枠組みの中に最良を求め、あっちにぶつかり、こっちにぶつかりを繰り返している。
観点を変える必要がある。
大自然の申し子である生命からすれば、人間の「ああすれば、こうなる」というような決めつけは、滑稽にも映るであろう。
小さな枠に囚われずに、もっと大きな視野を持つ事は大事だと思う。
人間社会の考え方はどうでも、生命には元々救いが貫通しており、生きている限り生かされて生きているのだから、有難く生かされている事実にも目を向けてみる。
有難く生かされている事実に目を向け、その有難く出来ている理り大自然の理を学ぶ。
そこに、人間社会の枠の中で矮小化した常識を超える治癒力、回復力、真の健康への導きがあると思う。