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東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

練習

寺本 雅一(てらもと まさかず)

以前、月に一度

龍笛という日本の伝統楽器を

とある先生に習っていたことがある。

 

「大きな音で練習する場所がない。」

「時間がない。」

「他にやらなければいけないことがある。」

 

色々な理由を

自分自身へのいいわけにして

ほとんど練習をしないで

稽古に向かうことが多かった。

 

稽古の場で

器用に、表面的に

その場その場を

取り繕うことはできた。

否、

「できた」と思っていた。

 

私の笛の音を聴いて

一部の稽古参加者の方の中には

「いい笛を吹きますね」

と褒めてくれる方もいた。

 

一方で、先生は

私が笛を吹いた後に

決まって、しみじみと

少し「冗談」めかして

こう呟かれていた。

 

「練習をするのはあなたで

私があなたの代わりに

練習をすることはできませんからね」

 

いま振り返ってみると

痛いほどに

すべてを見抜かれていたのだと

伝わってくる。

 

そして、 その上で

この言葉を

問い掛けて下さっていたのだと

感じる。

 

冗談ではなく

本気で

 一番必要なことを。

 

2016年9月 新創生期操体法特別臨床講座 開講!