東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

ミタテ5 ~自由な発想で診立てをする~

最近は触れない臨床を行うことがあります。

 

「そんな臨床が出来るのか?」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に患者の中には「からだに触れられることで壊されるのではないか」という恐怖心を持っている人もいます。

 

そういった人達が治っていくことの「手伝い」をする診立て、治療が出来るのが操体の凄いところでもあり、それには「使えるものは全て使う、活かしていく」という発想力も必要になってきます。

 

それは普段私達の身の回りにあるもの、生かしてくれているもの、言葉や呼吸、もっと言うならば空間そのものを臨床に活かしていくという当たり前といえば当たり前の自由な発想です。

 

そのような捉え方、発想をしていくと、患者を目の前にした触れる臨床も目の前にあるものに捕らわれずに患者のからだを素直に向き合うことが出来ます。

 

そして自身の生き方においても自分の中にある「楔」を外すことにも繋がってくるのです。

 

「当たり前にあるものを自然に活かしていく」

 

こういった捉え方はこれから先の自身の人生、また臨床においてもとても大切なことであり、私達が目を向けなければならないことだと思っています。