東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

神秘かな自力自療

自力自療を別の角度から見てみたい。橋本先生の言葉に「治療など下の下」だと言うのがある。そして三浦先生の臨床を見ていて感じたことがある。操者というのは自分の周波数の波動を流しているということである。それもある決まった周波数を流しているのである。この波動に共鳴してやって来ているのが我々であり、そしてその波動が自分を助けられると思って患者さんらがやって来るのだろうと思う。操者が与える波動のエネルギーに浸り、その波動から自身の波動を上げることによって治癒へと導いてゆく、そんな流れが見えてくる。
操者が誰かを治療しているというよりは、操者が示している波動に患者自身の波動を合わせることによって治癒への道を示していることである。結果として自分自身で自分を治療するということになる。
こんな出来事はとてもハプニングだとは思えない。臨床の始まりにおいて、すでに信頼関係が存在しており、治癒すべくして、時間の流れのどこかで互いの約束があったのかも知れない。


病というものは肉体の本能が、健康を回復しようとする尊い努力にほかならない。病気をして熱が出るのは、高熱によって害菌を掃滅する姿であり、発汗によって菌毒を排泄する働きである。痛みがあるのは、痛みによって、血液を患部に寄せ集め、病根を清掃している尊い相である。嘔吐や下痢をするのも毒物を一時も早く排出しようとするありがたい活動である、というように、およそどんな病気であっても、正常な健康を早く回復しようとする働きがないものはない。これが理解できると我々はまず、病気に感謝せざるをえない。
「病気よ、ありがとう」と心で思えるようになった時、病気の半分は、その時点で治っているといってよい。逆に病気を悪いもの、と思いこむと、それだけで自律神経が弱ってしまい、内臓の働きが落ちて、余計に病を大きくしてしまうことになりかねない。病気の症状によって治療の方法を誤らなく教えてくれていることを、あらためて問い直したい。



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