東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

神人さんのコンサート

みなさんこんにちは。
あったかい小代田さんの文に癒されて、今週はり
きって担当の今です。
連休に担当というのもなかなかいいものです。
私、今日からしばらくパソコンのない所に出かけ
ますので、一週間分をここにアップさせていただく
ことにしました。
文句のある人は「連休」に言ってください。(^^)
では、はじまりはじまり〜。

  「神人さんのコンサート」

4月29日の朝、家でメジャーリーグの野球中継を
のんびり見ていたら、
パンピポリ〜ン、トンピンシャリ〜ン♪と、
聴きなれたメロディーが鳴り響きました。
うちの電話の音です。

今日は休日なのに患者さんかな?と思って
電話に出たら、カトちゃんでした。
ドリフのカトちゃんではありません。
受講生のひふみ健康院のカト(加藤)ちゃんです。
カトちゃんは理学療法士さんで古川駅前で開業してい
るヤジウマさんです。

「せんせぇ、おはようございますー」
「おお、カトちゃんかー」
「はい、せんせぇ今、大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ」

カトちゃんはいつも電話をくれるとき、必ずこちらの
都合を聞いてから用件を話してくれます。

「せんせぇ今日はいそがしいでしょうか?」
「ええっ?、いや暇だけどー、どうしたー?」

「実は今日の午後から仙台で神人さんという人の
コンサートがあるんですけど、良かったら一緒に行って
みませんか?」

私は、今日はテレビで楽天のマー君の先発で野村監督
の1500勝がかかっている大切な試合を応援するから
無理だなー。などとも言えず、
「おお、いいよー、神人さんって昨日カトちゃんの
ブログに書いてあった、あの人だよね」と言いました。

「はい、三日前に山形でコンサートを聴いたり、昨日も
講演を聞いたり、お話をしたりしてきたんですけど、
なんかコンせんせぇと同じようなことを言う人だなーと
思って、夕べからせんせぇを誘うかどうするか迷ってい
たんです」

「おお、オッケーオッケー!」
「ほんじゃあ11時半頃迎えに来てくれるってことでー」
「では、又あとで、、」
(残念ながら2時からの楽天の応援はできなくなりました)

私は昨日、カトちゃんのブログのリンクから神人さんの
ライブの様子をyoutubeで少し見て、おもしろい太鼓の音や
不思議な歌声などを耳にしていたのでした。

そして11時半になりました。
カトちゃんが奥さんの千恵ちゃんと2月に生まれたばかりの
太一君を連れて家に寄ってくれました。

「おおっ、太一君も行くのかー?!」
「はい!」
「大丈夫なのかー?」
「大丈夫でしょう!」
カトちゃんは平気そうに言いました。

送り迎え付きのありがたいコンサート、出発です。
私は、こりゃ帰りにビールでも、、、とちょっとだけ思った
のですが、だまって助手席に座りました。

家を出て5分程走ると、なぜかカトちゃんは泉インターから
高速に乗ろうとしているらしく、もぞもぞとETCカード
取り出して高速に乗る左レーンを走り始めました。
「おいおい、高速?、高速より国道の方が早いぞぉ!」と私。
「えっ、はいっ!」と急いで一般道に車線変更するカトちゃん。
「いやー、実はETCを付けたはいいけど、まだ使ったことが
ないので、せんせぇなら使い方を知っているかなーと思ってぇ」
と笑って運転するカトちゃん。
「いやいや私も知らないよー、うちの車はETC付いていない
ものぉ」
「予約注文はしているんだけどETCの製造が追いつかないら
しいねぇ」
「はい」
そして神人さんのお話をしたり、太一君の泣き声を聴いたり
しながら旧4号線から広瀬通り、そして国分町通りに入り、
30分程で会場の宮城県歯科医師会館に到着したのでした。

開演は12時半の予定です。
12時に会場に入ると、なんと以前にお世話になった歯科医の
大久保先生が受付をされていました。
「せんせーどうもーご無沙汰していましたー」
少しだけご挨拶と世間話をしました。
このコンサートは大久保先生が主催されていたと聞いて
びっくりしました。
仙台では二回目らしいです。

開演前に会場の研修室に入ると、麻の衣装を身にまとい、
右足首に鈴を何個か巻き付けて裸足でシャリン、シャリン
と鈴を鳴らして歩いている40才位の男性がいます。
そうです、この人が神人さんです。
この人はタダモンじゃないなー。
私はそう感じました。

私が神人さんに近づいて行くと、カトちゃんがすすっと
来てくれて私を神人さんに紹介してくれました。
「先日お話しした、操体の、人は人を治せないと言う
コンせんせです」
「はいどうもこんにちは」
「こんにちは、はじめまして、今日はよろしくお願いします」
「あそこのタイコ、なんかおもしろいですねー」と前方に
置いてあるタンバリンを大きくしたような太鼓を指差して
ニコニコ言う私。
「あの皮は何を使っているんですかね?」
バッファローとかを使うことが多いんですけど、あれは
グラスファイバーです。あれ軽くていいんですよー、
私は和太鼓の音が好きで、普通の和太鼓だと重いですけど、
あれだと軽くて持ち運びも楽なんです。値段も安いんです。
7〜8千円で買えるんですよ」とにこにこ気さくな神人さん。

「あれ、いい音でますよね!」
「はい」
「何か楽器をされるのですか?」
「はい昔ドラムをちょっとぉ」
とヘタクソなくせにそういう私。
「私はリズムセッションがダメなんですよー」と、
あれだけ素晴らしいリズム感なのにそう言う神人さん。
開演前の大切な時間なのに、どーでもいいお話しに
お付き合いいただき、ありがたかったです。

そしてコンサートが始まります。
コンサートとは言っても神人さんのライブは普通じゃないんです。
ライブは、語りと唄と霊伝の三本柱で構成されています。
私は唄と語りまでで霊伝(個別のメッセージ)は予約して
いなかったので受けられませんでした。

ライブが始まりました。
神人さんは初めにこれをやらないと落ち着かないとか
言ってヒフミ祝詞を唱えました。
「ひーふーみーーよーーーいー」と始まりました。
私は、受講生の姫ちゃんが喜びそうだなーと思って
聴いていました。
「むーなーやーこーとーー、もーちーろーらーねーー、、」
最後まで唱えました。
それはそれは見事な祝詞でした。

そして語りです。
スピリチュアルなお話しの中で、神のこと、地球への
感謝、ひとりひとりの存在の大切さ、いつもひとり
ではないこと、想い、夢などなど淡々とやさしく
お話してくれました。
(もっといろいろ教わったんだけど忘れた〜)

そして神人さんの想いを綴った自作の素敵な唄が間に
入ります。
神人さんはギターを弾かされながら熱唱させられて
いるように見えました。
ときどき太鼓や鈴がそれを後押しします。
神人さんの歌声で空間がクリアーになる感じがして
不思議でした。

神人さんはギターがとても上手いです。
私がヘタなのでよくわかるんです。
楽器って音に弾く人の思いが重なって響いてくる感じ
がします。
あるときはゆっくりと静かにやさしく、又あるときは
リズミカルに力強く激しく。
まるで海のようでした。

しっとりとしたアルペジオの曲や、沖縄調の曲、
そしてお祭りの曲などもあって、一緒にハイ〜ハイ〜
などとかけ声をかけたり、踊ったりもしました。
歌わされて踊らされているうちに、だんだんスイッチ
が入ってしまうんですね。
ノリノリで踊っている自分にびっくりしました。

おかげさまで、次の日全身の筋肉が喜んでいる感じが
しました。
心身ともに後味もとても心地のイイ不思議なライブでした。

そういえば私は前半の最後から二番目の曲の終わり方
がなんか違う感じがしたので、違うなーと思ったのでした。
そしたら次の最後の曲で私の思った通りの終わり方をした
のには驚きました。

この説明では意味わからないですよね。
どういうことかというと、
ギターの弦を静かに流れるようにぼろろろろーーんと
弾いて終わるよりも、四本の弦を軽く一緒にピンと弾く
ようにクッキリと終わってほしいと感じたんです。
そしたら最後の曲がその通りに終わったんです。
いやーびっくりでした。
神人さんに私の思いが通じたような気がして嬉しかった
んです。
そんなわけないと思いますけどね。

あ、そして最後の全員総立ち踊りのときの大久保先生の
太鼓がとても素晴らしかったです。

あと神人さんがみんなに教えてくれた踊りがありました。
このときの手の動きには感動しました。
手の動きにちゃーんと意味があったんです。
手の表現に天地人への想いが含まれていたんですね。
知らなかった。脱帽でした。

神とは。
感謝とは。

祭りごとを大切にしなさい。
私の大好きな水戸黄門じいちゃんもよくそう言います。
祭りとか踊りとか舞って、天地人の調和を目的に伝承され
てきたみんなの宝物なのかも知れないなー。
私は帰りにファミレスでビールをいただきながらそう思い
ました。

興味のある人は一度神人さんのライブをご堪能あれ。
http://homepage2.nifty.com/kamihito/

ここで一句。

心身(こころみ)の 祭り楽しみ 味わいて
踊りて芽吹き 花と咲くなり

地の球の 皮膚で喜び 心地よく
舞い踊る花 神の人かな
  
なんちゃって〜。(^^)
失礼しました。


今昭宏