東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

歴女?歴男?

先週の畠山先生のブログの中で他の追随を許さない歴女ぷりが炸裂していましたが、
やはりマニアックだなぁと改めて感心していました、歴女って確かに畠山先生の様に筋金入りのベテラン?も居れば、
俄(にわか)歴女も多数発生しており、私の様にユックリ落ち着いてその場の雰囲気や過去その場に居たであろう
人の息づかいを感じたい人間にとっては正直“(`×´)丿ウザイ!!”っす!
「うぁあああ、可愛いいぃい!」「きゃぁああ」などおおよそ場違いな黄色い声を発声しながらうろつく様は
正直、(・_・)ノ■ レッドカード 出したいです・・・

今年で言えば天地人関係の施設やら地方やらが俄仕込みの歴女軍団の勢いで“わぁああ”っと人々が殺到しているようです。
多分、来年は高知県長崎県・京都界隈に“俄歴女”軍団が発生しそうな悪寒です・・・

しかし、疑問に思うのが歴女は有るのに何故、“歴男(れきお)”が無いのかは不思議な限りで
何も歴史好きは男の専売特許では無く、私の知人などは歴史に興味は皆無!という奴が大多数を占めるので、
イマイチこのネーミングには不満です。
今は年相応に成りましたので問題は無いのですが、若い頃に「戦国好きの幕末馬鹿」って言うだけで、若年寄と呼ばれたり
暗い・キモイなどと言われ、肩身の狭い思いをしたものです・・・

それが時代が変われば“歴女”などと持て囃され、ブームに乗って俄歴女みたいな・・
これ又マスコミやら某関係者の匂いがプンプンすると言いますか、妙に煽るなって言いたいです。

私のいわゆる歴史好きは小学校の頃に原点があり、単純に自宅近くの山城に見つかっていないお宝が眠っている
金銀財宝ザックザクみたいな、インディジョーンズか徳川埋蔵金かって言うアホみたいなレベルから入っていきました。
最初はそんな不純な動機だったのが、誰が住んでいた城だったのかが気になり出し、色々と調べて行く内に気が付いたら
“歴男”人生まっしぐらになっていました。


先程も書いたように私の場合“歴男”と言っても時代限定のマニアなので、平安時代の事や弥生時代の事を聞かれても
中学生以下の知識しか有りません・・・
そんな中でも私自身がLife Workとして行っているのが、『日本全国お城巡り』です。
残念ながら北日本に関しては中々行けておらず、今後の課題と成っておりますが、西日本・中部地方は目ぼしい所は結構足を運んでおります。

やはりオススメは取り敢えず行っとけ!って感じで国宝指定の4名城は押さえておいて下さい。
ご存じだとは思いますが、改めて見所も含めご紹介します・・・

  1. 松本城(長野県):1596年築城当時の姿が残ってる、何よりあの黒塗りのフォルムが美しい
  2. 姫路城(兵庫県:近世城郭の比類無き天守様式を留めている、時代劇で出て来る江戸城もどきは殆どここでロケってると言っても過言では無い天守以外も見所満載のお城マニアのディズニーランド
  3. 犬山城(愛知県)丸岡城同様に初期望楼型天守の形式を残している、とにかくこぢんまりとまとまった可愛いお城である、つい近年まで尾張藩付家老だった成瀬氏個人の所有であり、国宝で個人所有は珍しいお城でした(現在は違います)
  4. 彦根城滋賀県:1603年築城当時の姿を留めている、こちらも犬山城同様に可愛らしいコンパクトなお城です。彦根城の素晴らしい所は天守以外の櫓等が兎に角良いです。オススメは天秤櫓と廊下橋です、ここは時代劇のロケに数多く使用されているので現地に行ってみられると納得です。特に鐘の丸下から廊下橋を見上げるロケーションは感涙ものです(マニア限定ですが)

 後は現存天守のお城は是非、死ぬまでには行ってみて下さいまし。因みに現存天守とは今天守が残っているお城で
江戸時代若しくはそれ以前に創建された物であるというのが条件のお城です。現在、日本に残っている現存天守は12城有ります・・・

  1. 弘前城青森県:唯一、行けてないです・・・
  2. 松本城(長野県):兎に角チョーお勧め、格好いいっす!軽く興奮します・・・
  3. 丸岡城福井県:こぢんまりな感じですが、雰囲気ありです
  4. 犬山城(愛知県):ここも可愛いプリティーな感じの匂いが満載城です
  5. 彦根城滋賀県:時代劇で見る機会が非常に多いロケーションなので、楽しいですよ
  6. 姫路城(兵庫県:King of Castleまさに日本の至宝とでも言うべきお城、よくぞ残ってました!Nice池田公!
  7. 松江城島根県:何度昇ったか記憶に御座いません、私に島根案内させると必ず連れて行かれる場所です・・
  8. 備中松山城岡山県:日本三大山城の一つです、駐車場から結構歩いて天守まで登ります、体力勝負です
  9. 丸亀城香川県:基本平山城で、街中にあり眺めが良いです。市内がグルッと見渡せます
  10. 伊予松山城愛媛県:ここは改修前にお邪魔してから行っていませんので、近々行きたいなぁなどと思ってます
  11. 宇和島城愛媛県:ここも、こぢんまり系ですが、幕末三賢公 伊達様(仙台絡み)のお城らしく、良いです!
  12. 高知城高知県:ここも雰囲気有りますね、城の下では朝市やってるんで、午前中に行くのがお勧めです!

因みに私は行ってないのは弘前城のみです・・・青森行くこと無いっすねぇ・・・まぁ機会があれば行ってみたいものです。

ここまで語っといてこんな事言うのも何ですが、私が本当に好きなのは天守が残っているお城では無く、中世城郭の花形『山城』です。
 え〜っと・・や。。山城?って総突っ込みの声が聞こえてきそうですが、私に言わせれば『山城』こそが
戦国全盛期の城の中心であり、鉄砲の登場によりその機能を徐々に失い、苔むしてしまった悲しい歴史も有るのですが
今でも車を走らせている時に山城跡の看板を見つけると、思わず車を停めて山に登って山頂に向けて登って行きます。
ですから私の奥方などは旅行に行くと言うと必ず、靴はいるのか?を先ず聞きます、過去にもヒール系の靴を履いて行き
とんでもない目に遭ったことがあるので、それ以降は必ず「靴は?靴は?」としつこい位に聞いてきます・・・
 話し戻しますが、山城の楽しさ?は何と言っても当時の人々の息づかいが聞こえてくることです。山という天然の地形を最大限に利用し要塞化していくその見事なこと、まさに一大芸術作品と言っても過言では無いです。

見るべきポイントは幾つか有りますが、やはり『曲輪』『石垣』『空堀』『虎口』の四つ位でしょうか。
石垣、曲輪、空堀は割に解りやすいですが、虎口は解りにくかったり、説明の看板がご親切に有ったりして嬉しいような楽しみを半分取られたような複雑な気持ちになります。

意外に小っちゃな曲輪にこんな所で防衛機能が果たせるのかと疑問に思ったり、謎解きのような楽しさも同時にあり、400〜500年も前の世界に引き込まれる楽しさがあります。
ですが、楽しいことばかりでなく、気を付けないと色々と怖い目にも遭いますので、充分な準備は必要だと思います。


一度は下山する際に迷ってしまい、再度頂上付近まで上がってから下山した経験もありますので、ご用心です。
後、マニアの方ならご存じだと思いますが織田信長の妹お市の方の旦那であった浅井長政の居城であった滋賀県小谷城跡』に登った時だったのですが

此処は別の意味で身の危険を感じた場所でした。早い話が感じてはいけないモノを見てしまったと言いますか、此の世の方でない方が多数未だに存在する異空間でした・・・
後にも先にも頂上から下まで一気に飛んで降りられないだろうかと、真剣に考え蒼白に成ったのはあの時が最初で最後でした。
特に山城に関しては”霊感”の強い方はお気をつけ下さいまし、先程まで紹介した現存天守とかは中世とは言っても壮絶な戦闘により多数戦死!みたいなお城は少ないのですが、山城に至っては歴史をよく調べてから行った方が
身のためだったりしますので要注意です。

激戦地が山城は多いですので、有名所では『八王子城跡』何かは私は余り行きたくないです・・・
よく考えれば数百年前に自分が立っているその場所で、壮絶な命のやりとりがあった場所ですから、安易な気持ちで登ることは失礼に当たると思い
小谷城跡”の一件以来は塩と水を持参しつつ登るように成りました。

ですから私のアルバムにこの小谷城跡の写真は存在しません・・・理由はデジカメにデータが残って無いというこれ又、何とも不思議な感じの結末で
当時を思い出しても気味が悪い唯一の経験でした。

とは言っても未だに懲りもせず“山城跡”看板を見つけては車を放置し、山登りをしている福田でした・・・歴男万歳ぃいい!!
PS.個人的にオススメの山城は兵庫県の『竹田城跡』岐阜県の『苗木城跡』です、この二つはわざわざに行くだけの価値は有ると思います・・・


福田勇治